プレゼンやドキュメントで置き換えるべきワード

プレゼンやドキュメントで置き換えるべきワード

エバンジェリストやアドボケイトとして活動する中で、動画やプレゼンなど発信活動に従事することが多いです。そんな中で、不用意な言葉を使ったために信頼性を損なったり、炎上したりする可能性があります。

有名なところではブラックリスト/ホワイトリストなどがありますが、旧来のワードから、現在はすでに利用すべきでない単語になっている技術用語をリストアップしてみます。

この手のワードはInclusive Naming Initiativeにまとまっていますので、一度みてみると良いでしょう。

緊急度の高い置換すべき用語

以下の4単語は緊急度が高い、今すぐ置き換えるべき単語としてリストアップされています。これらはプレゼンや資料内で使わないようにしましょう。

Abort

知らなかったのですが(知らない、というのが一番まずいのですが)Abortは流産や産まれなくすると言うのが語源とのことです。しかし、このAbort、macOSで実行許可が取れていない実行ファイルをターミナルで実行した際にも出ますよね…(Abort trap: 6 みたいな)。

置き換え後は Force quitFail などが推奨されています。

ブラックリスト/ホワイトリスト

これについてはよく知られているかと思います。こちらはAllowlist(許可リスト)/Denylist(拒否リスト)への置き換えが推奨されています。

マスター/スレイブ

これも有名ですね。こちらはプライマリー/セカンダリー、親子などへの置き換えが推奨されています。ヤマハのルーターはマネージャーとエージェントや、リーダー/フォロワーに替わっています。

用語変更のお知らせ

マスター

スレイブのないパターンです。GitHubもmasterブランチではなくmainブランチを使うのがデフォルトになっています。その他originalやsourceなども候補に挙がっています。

置き換えを強くお勧めする単語

サニタリーテスト/サニタリーチェック

いわゆる正常系テストに相当する単語かと思います。サニタリーは正気という意味があり、あまり良い単語ではないということでしょうか。置き換え後の単語はConfidence Check/Confidence Testとなっています。Confidenceは信用、信頼性と言った意味になります。

置き換えた方が良い単語

Segregate

日本だとセグメンテーションという言い方になるかと思いますが、このSegregate/Segregatationは米国と南アフリカにおける公民権運動、米国南部における隔離の文脈があるそうです。置き換え語はSegment/Segmentationになります。

Tribe

Tribeは部族、部落などの意味になります。ネイティブアメリカンなどを説明する文脈でよく聞かれる単語は気がします。特に技術界隈であえて使う単語だとは思いませんが、Teamなどに置き換えるべきとしています。

置き換えを検討しないで良い単語

以下は置き換えを検討する必要がない単語になります。

  • ブラックボックス
  • ブラックアウト
  • Disable
  • フェロー
  • Fair hiring practice(公正な雇用機会)
  • Master inventor
  • Mastermind
  • Parent and child
  • Red team

LGBT/LGBTQが話題になった時にブラックボックスも注目が集まったように思います。ブラックボックス自体はそもそも語源がよく分かっていない単語のようで、人種に由来する単語ではありません。

日本語で注意すべきもの

英単語は主に海外向けに発信する場合に注意すべき言葉になるかと思います。そして国内での発信についても、以下のような単語は使わない or 置き換えが必要でしょう。

  • キル/kill
  • 人柱

以下はよく使われますが、置き換えがなかなか難しそうですね…。

  • 隠蔽化
  • データをなめる

ゲーム業界では先日、この単語の使い方で炎上していましたね。

  • 人権

動画などで公開される場合、ある業界では通用する or 受け入れられている単語が、一般的な感性からみると非常識な受けとめられ方をする可能性もあるので注意が必要です。

個人的には先日「男気がある」といった言い方をしてしまって、うまい言い方を考えないと、と思っています。性別を限定する話ではないので…。

まとめ

BLMは欧米の歴史に根ざしたものなので、日本に済んでいるとつい疎くなりがちです。とはいえ、日本も東アジアや東南アジアで侵略した歴史があり、琉球やアイヌに対する遺恨も残っています。

エバンジェリストやアドボケイトは言葉を生業としていますので、性別的なものはもちろんのこと、こうした過去の歴史を踏まえた上での言葉選びにも気をつけたいですね。

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