技術書典6に参加しました(収益は記事の最後で)

技術書典6に参加しました(収益は記事の最後で)

技術書を書きたい人のための同人イベント、技術書典6にDevRel Meetup in Tokyoとして参加しました。技術書典5に続いて、2回目の参加です。ここでは振り返りとしてまとめてみたいと思います。

前回の反省

技術書典5にも参加したのは前述の通りですが、前回は初回参加ということもあり、頒布で結構苦戦しました(当日私は売り子をやっていない不届き者なのですが)。技術者コミュニティに関する話で、良い面悪い面の二つに分けて書いた本です。自分たちが書きたいものを書けたので楽しかったのですが、それが売れるとは限らない訳です。かといって、かなりマニアックな本もたくさんある訳で、テーマの絞り込みとリーチできる層の決め方がとても難しいです。技術書典、奥深し。

前回は著者に2,639円ずつと寂しい感じだったので、今回はもう少し頑張りたいという思いはありました(一応、前回はプラスだったということです)。

書きたいものを決める

書きたいものを書きつつ、それでいて買ってもらいやすい内容にしなければなりません。さらに、DevRel Meetup in Tokyoというコミュニティで書く以上は、複数人の著者が参加するのは必須としました。

当選が決まるまでにもアイディアを色々出し合っていたのですが、当選が決まった翌日(2月6日)にチャットでテーマを決めていきました。

この時点で「エンジニアのための英語講座」「ブログの本」「プレゼンの技術」になるのは決定しました。

サークル布の作成

2月7日にcanvathにてサークル布の受注が開始しました。そこでDevRel Meetup in Tokyoとしても初のサークル布作成に至っています。デザインはもちろんコミュニティロゴを含めデザインしている@taiponrockにお願いしています。

リーダーの決定

共著の場合、誰かが序章部分を書いたり、他のメンバーの進捗を管理しないといけません。前回は私がやったのですが、今回から各書籍ごとにリーダーを立てて、その人にお任せすることにしました。

コミュニティイベントの中などで執筆者をさらに募ったりして、最終的に「英語」「ブログ」が著者6人、「プレゼン」が4人という内容になっています。6人集まると一人5ページ書いても30ページ超になりますので、それなりの薄い本になります。

一般公開(3月18日)

サークルが一般公開されたのが3月18日、ここからはソーシャルで拡散しながらチェック数を稼ぐ活動がはじまりました。サークルカットを作ったり、各書籍の目次を書籍詳細に載せたりと細かく手を加えていきました。

この間もみんな黙々と執筆中です。

チェック数をしっかりとは取っていないのですが、Slackのログを見るとこんな感じです。

日時 チェック数
3月18日 9:00 21
3月18日 23:00 29
3月23日 14:38 54
3月27日 17:57 66
3月29日 17:29 71
4月02日 11:11 90
4月03日 11:36 100
4月08日 14:57 141
4月09日 08:57 156
4月11日 10:12 189
4月11日 11:37 191
4月11日 18:08 195
4月12日 10:50 206
4月13日 07:30 233
4月13日 21:10 293
4月14日 07:15 358
4月14日 12:00 408

グラフにするとこんな感じ。迫るにつれて勾配が急になってきているのが分かりますね。

チェック数が増えるということは、それだけ認知されているということなので、まず知ってもらうという目的においては満足な結果となったのではないかと思います。ちなみに技術書典5は被チェック数71なので、6倍弱のチェック数を得られたと言うことになります。コンテンツが刺さったということですね!

マンガ冊子付き

今回はDevRelCon Tokyo 2019で全員配布した「マンガで分かるDevRel」(湊川さん作)を300冊用意していました。これを書籍を一冊でも買ってくれた方に一人1冊プレゼントしました。ノベルティ代わりなので、これは持ち出しになってしまいますが、300冊25,890円で1冊あたり86円と単価で見れば割とリーズナブルなノベルティになります。それに対して効果は絶大で、この冊子を目当てに買っていく人もいるほどです。拡散力という意味においてもものすごいパワーがあります。わかばちゃん、恐るべし…。

なお、この「マンガで分かるDevRel」は非売品で、DevRel Meetup in Tokyoに初参加すると無料でもらえます。ぜひ参加してマンガをゲットしましょう!

表紙

技術書典は無数のサークルがあり、悠長にゆっくり見られる時間はありません。そのためジャケ買いがとても多いです。まず表紙で目を引いて、見本を見て購入を決めると言った具合です。今回3冊あった訳ですが、すべて@taiponrockさんによるデザインとなっています。負担が大きくなってしまった訳ですが、全体としての統一感が生まれたのは良かったと思っています。

印刷

印刷は前回と同様に日光企画さんにお願いしました。素人が作った適当なドキュメントでも正確に印刷してくれる素晴らしい印刷所さんです。印刷した冊数は以下の通り。これもリーダーに任せて決定してもらっています。

  • 英語:150冊
  • プレゼン:70冊
  • ブログ:100冊

英語が多いのは私がなんとなくニーズはあるんじゃないかと踏んで推したせいです。まぁそれも杞憂に終わるわけですが。

当日の様子

当日は@tseigoさんと@tarotaroさんの売り子からスタートしました(私は別サークルの手伝いからスタート)。

この時、@tseigoさんの作った口上が身振り手振りを含めて完璧にできあがっており、11時のオープンから常にひっきりなしに人がいる状態になっていました。

DevRel Meetupでーす!技術を伝える技術たくさんとりそろえてます!英語、プレゼン、ブログがあります!いまなら、無料(ノベルティー)で、かわいくDevRelが分かる湊川さんのマンガ本もついてまーす。各種見本誌あります。手にとってご覧くださいー。よろしくお願いしますー。

この口上はとても大切で、激混みの中だとみんな一回しかブースの前を通ってくれません。そこで足を止めてもらえるアピールができるかはとても大事です。そんな長い台詞を聞いている時間もないので、端的に「何を」「誰向けに」売っていて、さらにオマケまであるというアピールがちゃんと詰まっています。この口上はこの後、私や@kabukawaさんに引き継がれていきました。

手売りする楽しさ

技術書典の魅力はなんと言っても手売りする楽しさです。知り合いが来てくれて話をしたり、見本誌を読んで「本当に海外登壇なんてできるんですか」と聞いてくれたり、「MOONGIFT見てます」と言ってくれたり。あまりに人が多くてゆっくり喋る余裕はなかったのですが、買ってくださる方々の反応がとても嬉しいのが技術書典の魔力です。

売り切れ

そんなこんなでプレゼン本(70部)が13時34分に売り切れました。

次に英語が14時01分に売り切れました。

ブログも14時08分に売り切れになり、物理本は無事在庫がなくなりました。ポテンシャルとしてはまだまだ売れたでしょう(恐らく全体的に+30冊くらい)。

Kindleへの移行

物理本が売れた後はKindle版の販売に移行しました。しかしKindleアプリを入れていない、Kindleは嫌だという人たちがとても多く、体感値で半分くらいの人たちを逃したんじゃないかとのことです。ダウンロードカードはもっとたくさん刷っておくべきでした…。

Kindle版は一日で約50冊くらいの売れ行きでした。

収益

気になる収益ですが、以下の通りです。

項目 金額
支出 108,762円
売上 333,418円
利益 224,656円

もちろん、この収益は著者で分配されますので、一人15,000円くらいになると思います。正直、時給換算したら大変なブラックになるでしょうが、あくまでも同人誌であり、コミュニティ活動の一環です。みんなでわいわい楽しく書いて、楽しく販売して、それでちょっとでもお金が得られたら、それでいいよねという考えです(たぶんみんなそう思っているはず)。

それでも前回の2,639円に比べれば大幅にアップしています。これは端的に言えば来場者のニーズにマッチできたということでしょう。次回受かるか分かりませんが、もっと工夫をこらしたコンテンツを考えたいと思います。

打ち上げ

技術書典終了後は、入り口で記念撮影をして、打ち上げに向かいました。アンオフィシャルな打ち上げイベントもあったのですが、他のコミュニティメンバーも交えて打ち上げする予定で人数も多かったので居酒屋での打ち上げになりました。

こちらは二次会の餃子屋。

感想

一日中立ち続けて声をかけて売るのは大変ですが、技術書を通したコミュニケーションができる技術書典の魔力はとても惹かれます。一人で200ページ超の書籍を書くのは大変ですが、コミュニティメンバーと一緒に楽しく書けるので皆で支えつつ一つの作品を作り上げられるのがDevRel式の同人誌のあり方です。@beajourneymanさんがこんなことを言っています。

単著だと、その人の思いが刺さらなかったら買わない。共著で色々な経験談があるからこそ買ってもらえる。

これはまさにその通りで、技術書典のように限られたターゲットの人たちが一所に収まるイベントで、刺さらないと大変な事故になります。特に数百ページのしっかりとした書籍でそれをやらかすと大変な赤字になってしまうでしょう。何度も繰り返し技術書典に出ているならば、徐々に冊数も増やせますが、初回で大きな赤字を出してしまうと次はもう出たくなくなってしまうかも知れません。書籍のテーマは決めつつも、共著である(オムニバスである)メリットを活かした同人誌ができたのではないかと思います。

ちなみに、書籍は前述の通り物理本は売り切れてしまっています。現在、Kindle版が下記URLにて購入可能です。

コミュニティイベントの際に買えるように、ちょっと印刷しようかと計画中です。DevRel Meetup in Tokyoにてイベントは公開していますので、気になるイベントがあればぜひご参加ください!

もちろん、次回の執筆者も募集中です!Let’s writing with enjoy & us!

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