勉強会やコミュニティイベントにおいて、ブログやソーシャルメディアでのアウトプットが増えないと嘆く担当者がいます。確かに開発者向けのイベントにおいて、アウトプットは是非ともお願いしたいものです。それらがインターネット上に存在することで、まだコミュニティに参加したことのない人たちの目に止まります。製品の採用を促したり、コミュニティへの参加者が増えるきっかけにもつながるでしょう。
今回は、どんなことをすれば改善できるのかを解説します。
ブログを書いてください、とちゃんと伝えていますか。書いてくれるのが当たり前、なんて思ってしまったりしていないでしょうか。人はあえて言われないと気付かないものだったりします。Twitterなどによる発信も同様です。ツイートしてください、と伝えないとスルーしてしまうのです。
自分がこうあったら嬉しい、というメッセージをちゃんと相手に伝えましょう。これは繰り返し伝えなければなりません。
参加枠の一つとして、ブログ枠を設けるのも手です。ツイートについても実況枠といった名前で設けるケースがあります。積極的に登録してくれる勉強会もあれば、一切登録がない場合もあるので注意が必要です。発信を強制されるのを嫌がったり、どれくらいのコンテンツが求められているのか分からないので嫌がるケースが多いようです。
個人的にはあまり登録を期待しておらず、ブログ枠での登録がなくともアウトプットが盛んなものもあるので一概に登録がない=発信意欲がないという訳ではなさそうです。
最初の一歩というのは誰もが怖いものです。その心理的障壁によってツイート数が減ってしまうのは残念です。そこでイベントの開始時に、テストツイートしてもらいましょう。ツイートは何でも良いのですが「勉強会参加中 #ハッシュタグ」といった形でハッシュタグを付けてもらうのが大事です。これによって他にツイートしている人がいるかどうか、彼ら自身が認識できます。
ツイートが終わったら「ではこの調子で本編でもどんどんツイートお願いします」とプッシュするのを忘れないようにしましょう。
プロジェクターが二台使える、または大きめのディスプレイが一台ある場合は片方でツイートを表示すると良いでしょう。ツイートが盛んに行われている中であれば、自分もツイートしようという気になります。運営メンバーが積極的にツイートして、怖がる必要がないことをアピールしましょう。
参加者にはツイートして欲しいと言いつつ、運営が発信しないというのを時々見かけます。そうではなく、運営こそが積極的にツイートに努めましょう。
ブログを書いて公開するというのは大きな労力が必要です。しかも、それが読まれなかったら書いた側としてもがっかりしてしまうでしょう。そうならないよう、運営側がソーシャルメディアやはてなブックマークなどで積極的にシェアしましょう。少しでもPVに貢献できれば、彼らの承認欲求が満たされるはずです。そうすれば、次回も勉強会レポートを書こうという気になるはずです。
ブログで発信するというのは、長期的に見れば書いた本人にとっての知識の棚卸しですが、短期的には承認欲求を満たすことになります。それにはPVが増えるのが大事です。
究極的には良いコンテンツ(ためになる、学びがある、お土産感がある)であることが基本ではあるのですが、コミュニティなどではコンテンツの質を担保するのは難しいでしょう。その中でもアウトプットを増やすためには、熱狂的雰囲気を作ることが大事です。それは自然発生的に起きる場合もありますが、運営からの働きかけがあればなお良いでしょう。
MOONGIFTでは開発者コミュニティの育成を承っています。アウトプットが増えないなどコミュニティ運営でお悩みの場合はお気軽にお問い合わせください。
メールにてDevRelに関するニュース、アップデートをお送りします。
Contact is below.