DevRelCon Tokyo 2019を開催しました

DevRelCon Tokyo 2019を開催しました

2017年から3年連続となるDevRelCon Tokyo 2019を開催しました。これまでにない参加者数、トラック数にて規模を拡大して開催しました。無事、滞りなく運営できたのはDevRel Meetupに参加しているコミュニティメンバーの力があったからこそです。彼らの協力に熱く感謝します。

カンファレンス概要

カンファレンスの概要は次の通りです。

  • イベント名
    DevRelCon Tokyo 2019
  • チケット販売枚数
    187枚
  • 参加者数
    157人(参加率83%)
  • 開催場所
    日本橋タワー サイボウズ社
  • 開催日時
    2019年03月09日(土)9時〜18時30分
  • 登壇者数
    36名(内、国内から13名)
  • スポンサー
    15社
  • 特徴
    全英語セッション

春への移動

これまでのDevRelCon Tokyoは夏開催でした。梅雨もギリギリ終わるくらいで、天気も良く、企業の大事なイベント(期末など)と被ることが少ないとあって良い時期ではあったのですが、とにかく暑いです。スピーカーの人たちも東京の暑さにはまいってしまいます。そして、それまでは4月にDevRelCon Chinaを開催していたのですが、どうも彼らは今年は開催しないようなので、これ幸いと3月への移動を検討しました。

とはいえ、開催するにあたっては開催場所が大事です。DevRelの認知度、参加者数的に大規模な会場を借りられるレベルではありません。そこで今回もサイボウズさんにお願いすることにしました。快く貸していただき、日程は3月9日に決定しました。これが11月頭、DevRelCon London 2018を開催している時でした。つまりもう4ヶ月しか残されていませんでした。

カンファレンスの四大要素

カンファレンスを開催するにあたって大事な要素は4つです。

  • ベニュー
  • コンテンツ
  • スポンサー
  • オーディエンス

ベニューが決まらないと他の要素は進められません。今回もサイボウズさんを借りられることになったのですが、これが決まったのが11月07日でした。DevRelCon London 2018は11月07〜08日に開催されており、その最中での決定でした。その結果、DevRelCon London 2018の中でアナウンスしてもらえることに。

次にできるのはコンテンツです。が、CFPを求めるためにはWebサイトが必要です。WebサイトのデザインはオリジナルのDevRelConを主催しているHoopy社に依頼しています。

さらに今回はDevRelCon Tokyoのロゴについて、東京タワーとスカイツリーのデザイン利用許諾を得ることにしました。これまではHoopy社に依頼してできあがったのをそのまま使う形でしたが、新たな契約に基づき、自分たちで管理する必要が出てきました。そこでロゴができあがり次第、すぐに事務局に問い合わせ(実際にはその前から何回かやり取りがありましたが)、許諾を得ました。後で問題にならないためにも、ちゃんと許諾を得ておくのは大事です。

で、Webサイトをオープンしたのが実に11月24日です。この時点ですでに残り3.5ヶ月です。CFPの応募は1月10日までとし、そこから急いで登壇者を決めていきました。結局、スピーカーが全員揃ったのは2月頭になっていました。

スポンサーについてはあらかじめ幾つかお問い合わせをいただいていた分に加えて、Twitter社やAuth0社がゴールドスポンサーになってくれたことである程度の目処が立ちました。

チケットの販売状況は2018よりはマシといったところで、さすがに3年目になると慣れもあるのか、あまり焦っていませんでした。ちなみに枚数の遷移はこんな具合です。

  • 2月26日 71枚
  • 3月02日 140枚
  • 3月04日 150枚
  • 3月09日 187枚

10日くらい前では半分も売れていないのが分かります。これは例年通りと言った感じなので、そこまで焦っても仕方がないのです。元々予定では150枚と考えていたので、上振れしたのは良かったです。

キーノート

今回のキーノートはIBMのピーターとRubyのパパであるまつもろゆきひろさん(以下Matzさん)にお願いしました。ピーターはDevRelの俯瞰的なところをお願いし、MatzさんにはRubyのコミュニティに関するところをお願いしました。後日動画を公開しますが、とても興味深いお話です。

日本風のカスタマイズ

これまでDevRelCon TokyoはなるべくオリジナルのDevRelConに似せたものにしようと考えていました。しかしDevRelCon London 2018は規模も大きくなり、とても真似できるものではなくなりました。そこで、日本的な要素を入れて、海外の人たちが来て楽しめるような雰囲気であったり、日本人が誇りに思えるような形にしていきました。

ステッカー

今回のステッカーはこのような六角形です。3月開催ということで、少し早いですが桜の花びらをあしらってみました。

カップスリーブ

スピーカーやLT登壇者に配るカップスリーブにも花びらが。こちらは海外の方にウケています。

扇子

スピーカー向け(LT除く)には扇子をスーベニアとして差し上げました。これも花びらがあしらってあります。京都のきちんとした扇子屋さんに依頼したものです。

マンガ

そして今回特に力を入れたのがマンガです。これはわかばちゃんシリーズで知られる湊川さんに依頼しました。6Pのマンガ + テキストですが、DevRelのごく基本を学べるようになっています。

ちゃんと日本語、英語版を作っています。

パスカードカスタマイズ

これは日本風という訳ではありませんが。カンファレンスでよく首からぶら下げるパスカードですが、多くは名前を書く場所くらいしかありません。昨年CMX Summitに行った際、パスカードを装飾するエリアが用意されていました。そこでみんな思いおもいなカスタマイズを楽しんでいました。

これはぜひ日本でも取り入れたいと思っていました。さらに日本ではガラケーなどをデコる文化があり、そのためのシールなども多数販売されています。

LTトラック

LTトラックは運営メンバーの投票によってSAMURAI(侍)という名前に決まりました。これは意外とよくて、LTスピーカーを募集する際に「今は10人の侍がいます。次の侍になりませんか?(You wanna be next SAMURAI?)」という話し方ができます。LTスピーカーも全員決まり、良かったです。ちなみにLTトラックのMCは日本刀を持っています。

カンファレンスの運用

DevRelCon Tokyo 2019はMOONGIFTとDevRel Meetupの共同イベントです。フランチャイズ契約やお金周りの責任はMOONGIFTがみますが、実際に運用においてコミュニティの力が絶対です。3年連続で参加してくださっている方、今年はじめて参加してくれた方など合わせて17名による運用でした。私が何を言うまでもなく、みんながそれぞれに参加者が楽しんでもらえるようにという気持ちで運用してくれたお陰でスムーズに、トラブルなく進行していきました。

司会もIBMのたいじさん、Mobingiのヒカルさん、tarotaroさんが立派に努めてくれました。当初、ヒカルさんは自信なさげでしたが、前日の練習もあって素晴らしくMCをこなしていました。

当日の模様

当日のセッションについては後日動画でご覧いただけます。公開をお待ちください。また、DevRelCon Tokyo 2019 - Togetterで当日のツイートをご覧いただけます。1,000を超えるツイートで、実はDevRelCon London 2018の2日分を上回っています。

こんな意見を言ってもらえると、とても嬉しいです。まさにこういう世界観を目指して作り上げたので。

雑感

改善点は色々ありますが、現状できうるベストは尽くせたのではないかと感じています。その結果、参加者やスピーカー、スポンサーからも良いカンファレンスだったと喜んでもらえました。来年はもっと新しいアイディアを盛り込みつつ、参加者とスピーカー、スポンサーが盛り上がれるようなカンファレンスにしていきたいと考えています。予定は来年頭、ぜひご参加ください!

なお、DevRelCon Tokyo 2020のスポンサードに興味がある方はぜひお問い合わせください

DevRelCon Tokyo 2019 – DevRel、開発者マーケティング、DX、APIに関するマーケティング

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