11月14日にDevRel/Asia 2020というオンラインカンファレンスを開催しました。アジア各国の人たちと一緒に共同開催したオンラインカンファレンスになります。コロナ禍においてカンファレンスはオンラインカンファレンスに移行しがちですが、そうした中での苦労や、各国主催者とのコミュニケーション問題などを紹介できればと思います。
そもそもDevRel/Asia 2020を開催しようと考えたきっかけは、2月末に開催予定だったDevRelCon Tokyo 2020が中止になったことでした。2017年から開催を続けてきたDevRelCon Tokyoですが、2月20日を過ぎた辺りから日本でもコロナが広がりはじめ、やむなく中止という決断をせざるを得ませんでした。他のカンファレンスでは延期にしたり、オンラインに移行するケースがありました。しかしDevRelCon Tokyoの場合、海外からの登壇者が殆どであるため、タイムゾーンの問題もあって、中止という決断になりました。
2月末の時点では日本で広まりはじめただけで、欧米ではまだまだ問題視されていなかった時でした。また、4月を過ぎれば落ち着くだろうという根拠のない話も出ていたかと思います。結果として4月以降も広がって緊急事態宣言につながったり、欧米で一気に広まっていきました。その余波として、6月に開催予定だったDevRelCon SF 2020も中止ということになりました。
このDevRelCon TokyoとSFの中止を受けて、各地域のDevRelCon主催者が考えたのがDevRelCon Earthでした。これは東京、ロンドン、サンフランシスコのそれぞれの主催者が共催するオンラインカンファレンスでしたが、タイムゾーンの問題や登壇者のアテンドなどを考えると、大したメリットのないカンファレンスになってしまいました。
DevRelCon Earthの企画時点での微妙さを感じつつ、もっといいオンラインカンファレンスができると考えて私が企画したのがDevRel/Asia 2020になります。コンセプトは次の通りです。
この企画を立ち上げたのは2020年5月くらいでした。そこからまず、各国の協力してくれそうな人たちへの声かけがはじまりました。
こうした方たちに声をかけるところからはじまりました。たまたまではありますが、DevRelCon Tokyoや、DevRel Meetupの海外版を展開していたことが、今回の各国主催者に声をかけるのに繋がったというのは感慨深いものです。お互い相手を知らない関係であったら、とても話が進まなかったことでしょう。
ではここからDevRel/Asia 2020で起こったさまざまな問題点を紹介していきます。海外の人たちとカンファレンスを企画する機会はあまり多くないと思いますが、参考になる部分があれば幸いです。
デュワリというのはヒンドゥー教のお祝いで、正月とクリスマスがくっついたような、インド界隈では1年で最も大きな行事になります。たぶん日本人でこのイベントを知っている人は殆どいないと思います。私もインドチームの人たちから教えられてはじめて知りました。
このデュワリは年によって日付が変わるらしいのですが、今年はなんとDevRel/Asia 2020の開催日である11月14日でした。そもそもはじめから知っていただろうと思うのですが、私が知らされたのが8月くらいになってからだったように記憶しています。
インドチームはデュワリによって参加者が減ってしまうこと、登壇も難しくなることから開催日を変更できないかと聞いてきました。しかしすでに告知していること、プロポーザルも集めていることから、それは却下しました。インドチームだけ開催日をずらすという話も出ていましたが、カンファレンス全体の価値が下がるので、それも承諾できませんでした。その後、開催時間を短くする案で一旦同意したのですが、その後も条件を変更したいと伝えてきたので、私の権限においてインドチームは解散としました。条件を色々変えようとするのを承諾していると、恐らくきりがなかったでしょう。
インドからは5人くらいの運営参加者がいましたが、残念ながら解散となりました。インドの人たちの特徴として、DMを好むという点がありました。人に夜かも知れませんが、少なくとも関わったインドの人たちがみんなDMで個別に裏でやり取りしようとするのです。何度も同じ話をしたくありませんし、裏でのやり取りはオープンディスカッションではないので、途中からすべて断るようにしました。これはインドではWhatsAppがメインコミュニケーションツールなのと何か関係があるのかも知れません。
インドチームは解散しましたが、良質なプロポーザルは多数集まっていました。結果として、110近いプロポーザルが集まりましたが、各トラックで10くらいしかセッションはできません。この時点で日本、韓国、中国(含む香港)、SEA(東南アジア)トラックを予定していましたが、これでは40くらいのプロポーザルしか採用できませんでした。
そこでアジア1トラックという新しいトラックを作成しました。その後、さらにアジア2トラックも作成しました。これで約60(最終的に70以上)のセッションが実現しました。オンラインカンファレンスの場合、運営で回す力さえあれば、トラック数を自由に増やせるのが魅力といえます。
運営チームでは毎週状況報告、情報共有を行うミーティングを開催していました。これは個々の事情もあるため、参加を必須とはしていませんでした。その代わり、議事録だけは必ず確認するように伝えていました。しかし、徐々に個人の参加意欲が失われていったり、仕事が忙しくなったりと、情報共有がうまく進まなくなっていきました。これが顕著だったのはSEA(東南アジア)チームです。
明示されている期日までにやらない、批評はするが実働はしない、チャットメッセージを読まない、議事録を読まない…などなどとかなりひどい状態でした。その結果としてチームリーダーは離れていったのですが、彼女自身が持っている情報を他のメンバーに引き継ぎもしなかったので、さらに混迷を極めました。もちろん、それは人によるところが大きいでしょう。とはいえ、日本や中国、韓国ではそういった問題は殆ど起きていません。インドチームはデュワリによって残念ながら解散しましたが、彼らとのコミュニケーションも大きな問題はありませんでした。東南アジア(シンガポール、フィリピン、ベトナム、インドネシアなど)チーム固有の問題だったと感じています。
結果として、私の権限でチームを解散しようとSlackで書くところまでいきましたが、1人だけ残ったことと、もう1人が加わってくれたことでSEAトラックも無事開催できることとなりました。
これは私のミスなのですが、DevRel/Asiaといいつつ、今回は東アジアに限った領域で開催となってしまいました。UAE(アラブ首長国連邦)からも運営参加の申し出があったのですが、個人的に中東 ≠ アジアという考えが出てしまって(また、1人しかいなかったため)参加をお断りしてしまいました。アジアというとエジプトの東(場合によっては含むエジプト)、東欧までを含む範囲であるべきです。どこからどこまでがアジアなのか、あらかじめはっきりさせるべきだったと感じています。
とはいえ、インドでさえ3.5時間の時差がコミュニケーション上、課題になっていました。中東まで含むとさらに時差が大きくなり、運営に支障をもたらしていたと感じています。
元々、チケットは基本無料であり、ステッカーや特別なノベルティ付きのチケットを有料販売していました。その時感じたのは、配送の手間です。特に海外発送の場合、税関で問題になったり、配送時にトラブルが発生することも考えられます。その時点で日本人しか購入していなかったこともありますが、特別なチケットは日本限定としました。これは結果的に成功でしたが、グローバルなカンファレンスとしては課題感の残る施策でした。オンラインカンファレンスの場合、ノベルティがデジタルなものになり、心に残りづらくなります。それだけに物理的なノベルティや体験を提供する手段を用意しておきたいものです。
今回、結果的に550枚近くのチケットが販売できました。他地域の主催者からはマーケティングプランはどうなっているのか、広告を打たなくていいのかなどといわれましたが、ことDevRelにおいて広告はほとんど効果はありません(広告を使って開発者にリーチできないからDevRelを行っている訳で)。そのため広告を打つ考えは最初からありませんでした。マーケティングプランについてはほぼソーシャル上での口コミによって成り立っています。
オフラインのカンファレンスの場合、開催後のセッション動画を作成するのはとても大変です。まずセッションのスライドをきちんと録画できていないといけません。これが失敗していたら、スライドをPDFにして、画像として使う必要があります。途中で動画を流された日には目も当てられません。また、スピーカーを撮影しておく必要があります。DevRel界隈のスピーカーは登壇慣れしており、舞台を所狭しと動き回ります。このスライドとスピーカーの動画を合わせてセッション動画にします。これはかなりの日数と工数を要します。
それに対してオンラインの場合、元々StreamYardで配信したものがそのまま利用できます。オープニングとエンディングに動画を付けて、音声を調整すればいい程度です。このブログ記事を書いている時点で8割くらいの動画は作成済みです。セッション動画が簡単に作成できるのは大きなメリットです。
今回はRender Forestを使ってオープニング・エンディングムービーを作成しています。インタビュー用、当日用、そしてセッション動画用の3種類となっています。セッション動画用ではあまり長くない形で15秒程度です。当日用は30秒、インタビュー用は45秒とそれぞれ長さを分けています。
元々6月くらいの時点ではSpatial Chatをバーチャルベニューとして導入する考えでした。しかし1会場50人までという制限があること、1日利用した場合50人分で○万円かかることがネックでした。元々DevRel/Asia 2020では集客を400名以上と見込んでいました(根拠なし)。そうすると8会場必要になるので、1日利用となると○万円かかることになります。
安価にやるならばZoomを使う方法もあるでしょう。しかし、あの四角い画面で見るという行為はカンファレンスに参加している感じになりませんし、むしろ距離感を感じたり、参加意欲を削いでしまいます。単純にいうと面白くありません。参加者同士が可視化される仕組みが必要でした。
そんな折、9月くらいにoViceの存在を知りました。Spatial Chatのように、お互いのアイコンの距離に応じて音量が変わるのが魅力的でした。アイコン化されることで、顔出しを嫌がる人でも安心して利用できます。操作性は特殊ですが、慣れれば大丈夫だろうと見込んでいました。
oVice上でも画面共有を使ってプレゼンテーションを行う機能があります。しかし操作性が難しいこと、ストリーミング配信できないことがネックでした。そこでプレゼンテーション自体はStreamYardで行い、その内容をoVice上で閲覧する構成としました(結果的にoVice上で閲覧がうまくいかない状態になってしまったのですが)。oVice上での閲覧方法を工夫すれば、この方法の選択自体は間違っていなかったように思います。
CFP、いわゆる登壇希望を提出するシステムとしてよく使われているのがPaperCallです。DevRelCon Tokyoで利用する際には英語での説明と日本語とを並記しています。しかし日英を並べて書くだけでも文章量が2倍になり、可読性が悪くなります。今回はさらに中国語、韓国語などにも対応しなければなりませんでした。探してみた限り、多言語に対応したCFPシステムは存在しませんでした。
そうしたこともあり、今回はCFPフォームを自作しています。Webブラウザの対応言語によって、表記を変えられるように設定しています。HTML上にはすべての言語で出力し、JavaScriptで表示を切り替えています。CFPの提出はもちろん、その後の承諾処理なども自作しています。
今回の色々な場面でネックになったのは中国対応でした。中国では利用できるインターネットサービスが異なります。たとえばデータのほとんどはGoogleシートで管理していましたが、これは中国本土からアクセスできません。そのため、スピーカーなどがデータを操作する必要がある機能は、ニフクラ mobile backendにデータをコピーして対応していました。その結果、一部のデータはニフクラ mobile backendを真として、あるデータはGoogleシートを真とするといったアンバランスな運用になってしまいました。
さらにストリーミング配信においてもYouTube、Facebook Liveは中国本土では見られません。LinkedIn Liveで配信すればいいと直前になって思いついたのですが、審査に6週間かかるといわれて諦めざるを得ませんでした。中国トラックはBilibili動画に配信して、他のトラックは諦めようかと思ったのですが、中国にあるオンライン学習サービスへの配信が行えるようになりました。これはタイムラグが4分くらいあるのですが、結果として全トラックを中国本土へもストリーミング配信することができました。
なお、中国本土からバーチャルベニューであるoViceへアクセスできないのが判明したのは当日になってからでした。中国の主催者はVPNを使うのが当たり前だったので、気付かなかったようです。これは大きなミスでした。
オンラインカンファレンスの場合、主催者も自宅から配信できます。これは運用負荷が小さいですし、トラブルも対応しやすいでしょう。最近ではオフィスよりも自宅の方が快適な作業環境になっている人も多いです。しかし、面白さに欠けるのが残念です。そこで日本の主催者の中で希望者は当日、イベントスペースに集まって作業することとしました。もちろんソーシャルディスタンスを確保した上でです。
忘れ物があったり、ディスプレイの枚数が足りないなどの問題は多々あったものの、集まって行ったことによる熱量の共有は大きな価値があったと感じています。全員がオンラインで実施していたら、きっとここまでの達成感は味わえなかったでしょう。
マーケティング施策としてスピーカーと15分間のインタビューを実施しました。誰かと知り合いになる時、1対1で話すのが大事だと思います。複数人で話しても、なかなかその人となりを知ることはできません。1対1で話してこそ、相手を覚えられますし、逆に相手に覚えてもらえると考えています。せっかくカンファレンスを主催する訳ですし、知り合いになれないのは勿体ないことです。
今回のカンファレンスでは約30人の人たちとインタビューを実施しました。カンファレンスの準備も普段の仕事もある中ですが、相手の希望する時間に合わせてこまめに実施していきました。インタビュー内容はそのままストリーミング配信し、アーカイブもYouTube上に残してあります。スピーカーの人たちはその動画をシェアしてくれて、カンファレンスの存在をアピールするのに繋がりました。
今回、500名規模(当日のストリーミング閲覧者は1,000人以上)、多言語のカンファレンスを実施してみて分かったことが幾つかあります。
リアルで行うカンファレンスの場合、当日スタッフという役割が必要です。受付、案内、片付けなどです。カンファレンスの運営メンバーとして、最初から当日枠として参加している人もいます。しかし、オンラインカンファレンス場合、そうした役割は存在しません。当日だけやればいい役割というのはほぼありません。当日やることを事前に把握していないと、当日必ず失敗します。
また、当日スタッフが不要ということは、大人数のスタッフは不要です。1トラック最低3人いれば回せるでしょう。配信係やスピーカーのサポートなども必要ですが、トラック毎である必要はありません。2トラックのカンファレンスであれば、7人くらいいれば十分といえます。頭数よりも運営スタッフの熱量が成否を分けることになるでしょう。
やる気のない運営が紛れ込むと、全体の指揮に大きな悪影響を与えます。一人だけミーティングに参加しない、議事録に参加しない、チャットを読んでいないといった人が混ざると、他の人まで同じように態度が悪化します。結果として空中分解してしまうでしょう。そうならないためのアイディアとしては、常に関わるべき理由を与えることです。
ソーシャル係、メール配信係、スピーカー担当、Webサイト担当など確実に何らかの作業に関わらなければなりません。何もしない時間を作ると心まで離れてしまいます。リアルのカンファレンスの場合はそれでも当日スタッフとしての役割が残っていましたが、オンラインカンファレンスの場合は何のためにいる人なのか分からない状態になってしまうでしょう。
なお、担当は専任でつけるべきです。複数人でやると合議制になったり、決めるまでに時間を要するようになります。ある係については、一人が責任をもって対応し、決定権を持たなければいけません。オンラインだけで決めようと思うと無駄に時間がかかったり、誰が実行するのか分から状態で放置されたりします。
そして、批評しかしないメンバーも不要です。なにやら意見をいうので、それならば任せるからやってといってもやらないのです。あれが必要、これが必要と言い訳ばかりします。そうした必要なものを用意してなお、やらないのです。そうしたコンサルメンバーは時間と工数の無駄にしからないので、意見を聞かないのがベストです。
最もよくあるスタイルはZoomに集まって行うものですが、個人的に好きではありません。距離感を強く感じますし、一体感も感じられません。参加しているという実感にも乏しく、YouTubeや映画の方がよっぽども面白いコンテンツになるでしょう。スピーカーと参加者間のインタラクションが乏しく、参加者も可視化も弱いので話していていまいち反応が薄いと感じてしまいます。これでは登壇していても面白くはありません。今回はoViceを使いましたが、これは参加者の可視化が一番大きな機能です。登壇機能もありますが、UI/UXが悪いので利用していません。将来的に改善されれば導入してもよさそうです。
oViceにはYouTube動画の埋め込み機能があるのですが、YouTube Liveでは通常利用できません。広告アカウントとの紐付けが必要(今は必要ではないという情報も)とのことで、審査にしばらくかかります。そのため、今回は間に合いませんでした。その結果、Facebook Liveを埋め込み表示したのですが、トラックによって埋め込めたり、エラーだったりと不安定でした。配信部分の作り込み、確認は早めにやっておくべきでした。
ノベルティはカンファレンスの重要なコンテンツです。オンラインカンファレンスになって、何も作らないというところも多いのですが、主催者同士のやる気にも関わるので個人的には何か作成した方がいいかと思います。DevRel/Asia 2020の場合は当初はTシャツを作ろうかと思っていましたが、時期的なものとWebカメラではTシャツが映りづらいので、帽子に変更しました。また、ステッカーは6種類の色違いで作成しています。さらにスーベニアとしてレーザー刻印したノートを作成しています。
スポンサーにも当初はデジタルノベルティをお願いしていたのですが、途中で物理ノベルティを自宅に送ってもらうことにしました。そしてカンファレンス参加者の中から選ばれた人に、実際に配送することにしました。物理的なものを得ることが少ない今の時期だからこそ、物理ノベルティの嬉しさが感じられるかと思います。
翻訳システムも大きな課題でした。シンガポールやインドでは英語が母国語なので問題ないのですが、日本や韓国、中国では字幕機能が必要です。さらに登壇者も英語だけでなく、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語などバラエティに富んでいます。この相互変換は難しいと考えていました。
そこで見つけたのがUDトークです。登壇者の音声をUDトークにマイクを通じて取り込むことで、音声からテキストに変換します。その結果を別なUDトークアプリ(自分のデバイス)で認識することで、自分の母国語に変換できます。変換認識精度はそこそこですが、補助的に使う分には十分かなと言ったところです。何よりある言語から母国語への変換は各参加者の端末に任せられるのが便利でした。
ただし、トラックごとに音声出力デバイスとUDトークアプリ(提供サービス上アプリのみ)が必要になります。また、マイク取り込み用のデバイスも必要です。今回は6トラック分用意する必要がありました。
DevRel/Asia 2020では多言語化、中国対応があったため、かなりのツールを自作しました。ここでは作成したものを列挙しておきます。
今回のシステムはほぼGoogle Apps Script、ニフクラ mobile backendのスクリプト機能で実装しています。お金もかからず運営できたのでよかったです。元々GitHub ActionsのcronでWebサイトを定期更新していたのですが、8分ごとにしか実行できなかったので、ここだけは外部サーバで定期実行する形にしています。
幕間動画はベースになる画像を自動で生成して、それをFFMPEGで連結して1つの動画にしています。さらにその動画をFFMPEGで繰り返し動画にすることで作成しています。StreamYardでは動画は100MB以下、5分以内という制限があったので、音声は含まない形にしています。音声はPretzelを使っています。元々6トラックすべてに1つのGoogle Chromeタブを共有していたのですが、負荷が高かったようです。途中から2つのインスタンスに分けました。
今の時点で来年があるかどうかは分かりませんが。もし来年やるとしたらこういうところを注意すべきだったな、こうしたらよかったなと思うことを挙げておきます。
日本語であっても同じですが、言葉やテキストでつらつらと説明しても半分も理解されていません。分かったふりをして、実は分かっていないことがよくあります。プレゼン資料並に分かりやすく、明確な情報伝達を徹底しないといけないでしょう。
オンラインだと運営メンバーの熱量の違いがどんどん出ます。熱量が低いと判断する基準を明確にして、ダメだと判断したら抜けてもらう必要があります。そのための参加基準もあらかじめ明確にしておいた方がいいでしょう。今回はとにかく条件を緩くして人を集めるのに集中していましたが、後から考えればそこまで頭数は大事ではなかったと思います。
とりとめなく書いてみましたが、DevRel/Asia 2020は個人的にかなりチャレンジングな企画でした。オンラインカンファレンス、かつアジア各国の主催者と一緒にカンファレンスを開催するというのはそうそうある経験ではないでしょう。途中、かなり後悔しそうにもなりましたが、終わってみれば十分な数字を残せたので満足と言ったところです。
中国やインドなど、DevRelの勢いは各国で強まっています。今回のカンファレンスでもそうした地域からの登壇者、参加者が数多く参加しています。今後ますます発展していくことでしょう。
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