本当は怖いコンテンツマーケティング

本当は怖いコンテンツマーケティング

費用対効果が高いとされるコンテンツマーケティングですが、完璧ではありません。いくつかの点において注意しないと、手痛い失敗につながる可能性があります。今回はそんなコンテンツマーケティングの怖さについて紹介します。

24時間365日、いつでも見られる

例で紹介しましょう。コンテンツを公開した時、あなたはしばらく間アクセス解析やソーシャルアカウントを監視して反応を見るかも知れません。数時間経って、特に問題は起こらなかったとします。あなたは安心して、帰宅の途に着くでしょう。しかし、次の日に出社すると炎上が発覚します。しかも帰宅してすぐ炎上がはじまったようで、すでに12時間以上が経過しています。オンライン上、様々なところに飛び火していて、簡単に消せない状態になっていました…。

オンラインコンテンツは24時間365日、いつでもどこでも見られます。それこそ、あなたのあずかり知らないタイミングで発見され、話題になることもあります。そしてマーフィーの法則よろしく、問題は発生して欲しくないタイミングで発生します。いつ何時であろうとも心安まる暇がないというのを知らないといけません。

アーカイブされる

炎上した際にコンテンツを消して、なかったことにしようとするのは悪手中の悪手です。そういったコンテンツほどすでにアーカイブされており、炎上の最中にいる人たちにとっては新たな燃料にさえなりかねません。

もし消す場合でも、URLごとなかったことにしようとするのは良くありません。問題ある文章を消した上で、その説明を書き加えましょう。これはブログなどはもちろんのこと、ソーシャルメディアについても同様です。実際には大した問題でなかったとしても、削除したことで後ろめたい情報であったと思われたり、問題があるのを認めたと判断されかねません。

予約投稿をミスする

コンテンツはあらかじめ作成しておくことができます。作成に複数人関わっていると、そのコンテンツを他の人にも確認してもらうためにオンライン上に適用したりするのも良くあることです。そうした時にほんの些細なミスで誰でも見られる状態にしてしまうことがあります。プレスリリースのタイミングなどは企業にとっても重要であり、そのタイミング前に公開されてしまうのは大きな問題です。提携や出資などが関わっていると、ご破算になる可能性すらあります。

こうした失敗はAppleでさえあります。あれだけの秘密主義の企業でさえ失敗するということは、あなたが失敗するのも当たり前ということです。そのため、適切な権限管理であったり、そもそもレビュー段階の確認は本番環境上で行わないと言ったワークフローの改善などが必要でしょう。

埋め込みコンテンツの消失

最近のインターネットでは外部サービス上にあるコンテンツを埋め込んで表示することが多くなっています。YouTube、Instagram、Twitter、Slideshaareなど様々なサービスが埋め込み表示に対応しています。これらのサービスを使うことで、相互連携しやすくなったり、コンテンツの再利用性が高まります。

問題は、埋め込みコンテンツは相手の都合によって、突然なくなる可能性があるということです。ツイートを消したり、Slideshareのスライドを消したりします。YouTubeの動画も消される可能性があります。そして、埋め込みコンテンツが表示できなくなったかどうかを知る術はありません。訪問者が中途半端な表示に失望しているかどうか、分からないのです。

埋め込みコンテンツは便利な反面、いつなくなるか分からないというリスクがあります。大手企業になると、そのリスクを回避するために動画配信サーバを設けたりします。ソーシャルでの拡散力も期待したいという考え方もあるので、リスク評価は企業によって異なるでしょう。

発信を止めるとサービスの品質も疑われる

これはブログが特にそうですが、オンラインコンテンツの多くは日付を持っています。いつ発信した情報なのかが一目で分かります。同じようなサービスがあったとき、一つは継続的に毎月10記事アップされているのと、一つは一年前から一切更新されていないのではどちらが安心感を感じるでしょうか。サービス開発が滞っているのではないか、今後力を入れる気がないのではないかと疑ってしまわないでしょうか。

発信に大事なのは継続性、定期的な更新です。更新量を増やす必要は決してありませんが、途中で放り出さないことです。もし継続的な更新が難しくなったならば、いっそブログを閉鎖してしまった方が良いでしょう。アーカイブ化は良い印象を与えないのでお勧めしません。

まとめ

安価でチャレンジできるコンテンツマーケティングはDevRelのファーストステップとしてお勧めな施策です。しかし無策で臨むべきではありません。何も考えずに取り組んでうまくいくようなものではありません。DevRelにおけるコンテンツマーケティングはバズらせるのが目的ではないので、奇をてらったコンテンツを作る必要はありません。あえて炎上させて広めるようなのはお勧めしません。

ブログなどはスピード感、新鮮さも求められます。ワークフローを細かくしたり、多重チェックで防げる問題もありますが、あまり堅苦しいワークフローを作ると面白みのないコンテンツが作られるだけでしょう。そのバランス(リスク評価)は企業として適切に考える必要があります。例えばブログの会社として有名なクラスメソッド社やマネージャのチェックなどないそうです。

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