今回は、以前に解説したAIRDOメソッドをベースに、各ステージにおける「刺さるコンテンツ」について解説します。

Awareness（認知）

このステージの前提は以下の通りです。

• あなたのサービスを知らない人

そして、コンテンツの目的（ゴール）は以下の通りです。

• サービス（名前）を知ってもらうこと

この場合、知ってもらうきっかけは幾つかあるでしょう。

• ブログ記事
• SNSでの投稿・シェア
• メディア掲載
• イベント参加（カンファレンス、EXPO、ミートアップ）

このきっかけを作れるコンテンツは、以下が考えられます。

• ブログ記事
• 第三者のレビュー記事
• メディア掲載記事
• プレスリリース
• イベント告知
• EXPO配布資料
• イベント登壇資料
• ソーシャル投稿
• 業界最新状況
• 白書
• eBook

このステージの場合、サービス名で直接的に検索されることはありません。彼らの「日々の課題」を調べ、それを解決できる情報を発信することが重要です。課題ドリブンなコンテンツを作成し、それを拡散することで、あなたがターゲットとする開発者にアプローチできます。

Interest（興味）

このステージの前提は以下の通りです。

• あなたのサービスを知っている人が対象
• サービスを知っているが、登録はしていない
• 類似サービス含め、検討中

そして、コンテンツの目的（ゴール）は以下の通りです。

• サービスの詳細を知ってもらうこと
• サービスの利用メリットを知ってもらうこと
• あなたのサービスと他のサービスの違いを知ってもらうこと
• あなたのサービスが他のサービスより優れていることを知ってもらうこと

この場合のきっかけは以下が考えられます。

• ブログ記事
• 口コミ
• 知り合いの推薦
• SNSでの投稿・シェア
• メディア掲載
• イベント参加（カンファレンス、ミートアップ、ウェビナー）

このきっかけを作れるコンテンツは、以下が考えられます。口コミや、ミートアップでの会話などは対象外です。

• ブログ記事
• Getting Started
• 事例
• 第三者のレビュー記事・動画
• Q&A
• ドキュメント
• 機能一覧
• 料金表
• SNSでの第三者の投稿

Register（登録）

比較が終わり（まだ途中かも知れません）、あなたのサービスを選択した状態です。このステージの前提は以下の通りです。

• あなたのサービスを選択した人
• ユーザー登録は完了していない

そして、コンテンツの目的（ゴール）は以下の通りです。

• ユーザー登録の完了

この状態でコンテンツからできることは多くありません。以下のようなコンテンツが重要です。

• ユーザー登録フローページ
• チュートリアル
• 事例

ユーザー登録が分かりづらい、またはユーザー登録してもすぐに利用開始できないといった課題がある場合、それを補助するコンテンツが必要でしょう。たとえば英語版ページしかない場合、日本向けには日本語での説明ページを用意しておくと良いでしょう。

Development（開発&利用）

ユーザー登録が終わり、実際に使い始めるフェーズです。このステージの前提は以下の通りです。

• ユーザー登録が完了している
• サービスについては詳しくは知らない

そして、コンテンツの目的（ゴール）は以下の通りです。

• ユーザーがサービスを問題なく使いこなせるようになる

この場合、ユーザーはサービスについて多くの情報を必要としています。

• ドキュメント
• Getting Started
• チュートリアル
• Q&A
• FAQ
• サポートページ
• ブログ記事

Operation（運用）

開発が終わり、開発者のリリースしたサービスが運用開始するフェーズです。このステージの前提は以下の通りです。

• あなたのサービスがプロダクトに組み込まれている
• あなたのサービスは基本放置し、問題なく稼働し続けて欲しい

そして、コンテンツの目的（ゴール）は以下の通りです。

• サービスの信頼を維持する

この場合、このようなコンテンツが必要です。

• ドキュメント（特にエラー発生時の対処法）
• Q&A
• FAQ
• サポートページ
• ステータスページ
• アップデート情報
• ソーシャル投稿

まとめ

コンテンツは、開発者体験のはじめから終わりまで、常に必要です。AIRDOメソッドをベースに、各ステージにおける「刺さるコンテンツ」を考えることで、開発者に対して最適な情報を提供できるでしょう。

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