コロナウイルスの影響によって、技術系カンファレンスが軒並み中止に追いやられています。さらに数十人レベルの勉強会でさえ、中止になるケースもあります。コミュニティはフェイス to フェイスに利点があるのは確かですが、今の状況下ではオンラインミートアップを行うのもよさそうです。
この辺りがオンラインミートアップの利点かなと思います。
温度感が低くなりがちというのは大きな問題です。せっかくコミュニティイベントをやっているのに、盛り上がっているかどうか分かりづらいのです。参加者のマイクをオンにすれば、彼らの声を拾うことはできるでしょう。しかし、ノイズの方が多くなりがちです(外の声が入ってきたり、咳払いさえも聞こえてしまう)。
また、オンラインミートアップの場合、参加者はWebカメラもオフにしているはずです。これは帯域を制限して、ネットワーク負荷を小さくする効果があります。しかし、顔も出ていない状態だと、登壇者はなおさら誰に話しているのか分からない状態になってしまうでしょう。
オンラインミートアップの場合、登壇者はオフラインの時以上に強い心が必要だと感じました。
温度感を下げないための工夫です。Zoomなどを使うと、画面共有を使って登壇者のスライドを各自のPCで見られるようになります。これは便利なのですが、スライドに集中してしまって、ツイートが減ってしまいます。そこで、以下のようなアーキテクチャがお勧めです。Zoomの代わりにGoolge Meetが使えるかも知れませんが、音質や画質はZoomの方がいい気がします。
ここで大事なのは、参加者はZoomではなくYouTube Liveを使う点です。Zoomの月額2,000円のプランでは100名までのミートアップしか開催できません。せっかくのオンラインミートアップなのに人数制限が出てしまうのは勿体ないです。そこでZoomを使うのは配信用PCと登壇者に限定します(もちろん主催者も入っていいでしょう)。そして、登壇者の顔(Webカメラ)とスライド(ウィンドウ)をOBS Studioで取り込みます。
さらに、macOSの場合はTweetRailsを使ってツイートを画面下に流します。ニコニコ動画のようにスライド上に流せるソフトウェアもありますが、場の雰囲気によっては使えなかったり、登壇中に自分のツイートがスライドを横切ったりするのは気が引けてしまって、むしろツイートが減る結果になるでしょう。LTなど、ネタ的な場合はいいと思います。
このスライド、登壇者、ツイートを載せた状態で、OBS Studioを使ってYouTube Liveに配信します。YouTube Liveであれば、その上でもコメントできますし、参加者数も無制限です。
ちなみにZoomはWeb版もあるようですが、音割れが起きたりします(特にBluetoothイヤフォンの場合)。有線、またはアプリを使った方がいいようです。
タイムキーパー的な仕組みを提供できないか検討中です。今はタイムキーパー係が時間になったらミュート解除して「後5分です」とつぶやく形にしています。登壇者のディスプレイだけに通知が送れればいいのですが。
オンラインミートアップはまだまだこれから知見がたまっていくと思います。私自身、これから何回か行っていって、改善していく予定です。コロナウイルスに負けないためにも、これを機会にオンラインミートアップの知見がどんどん増えていくと嬉しいです。
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