DevRelCon Londonは2015年から毎年行われているDeveloper Relationsに関するカンファレンスになります。個人的には2015年から参加しており、どんどん規模が大きくなっていくのに圧倒されている思い出深いカンファレンスでもあります。2015年は70名くらいの規模で、小さな部屋にプラスチックの椅子が並べてあるだけでしたが、たった4年で300名以上入るホールを使う規模になっています。
それだけDevRelの認知度が増し、取り組む企業が増えているということでしょう。
今回から完全に二日間のカンファレンスになりました。プレパーティーを合わせると三日間になります。プレパーティーでは(写真を撮り忘れたのですが…)DevRel周りで良く会う人たちと再会しつつお酒を飲んでいました。
一日目はアンカンファレンスとして、みんなが好きなことを喋れる場でした。場所はMicrosoft Reactorというところです。好きなことを喋れるといっても、審査があります。審査は参加者全員による投票です。壁に自分が話したいタイトルを書いて、参加者は聞きたい話に投票します。その投票数に応じてスピーカーになれるかどうかが決まります。
もう一つディスカッションもあって、そちらも話し合いたい内容を書いて投票を受けます。ディスカッションは非常に言語的ハードルが高いので参加しなかったのですが、内容をまとめて発表していました。ワークショップに近いものかも知れません。
アンカンファレンスの午後の部でDevRel Meetup運営でもあるIBMアドボケイトのたいじさんが登壇しました。登壇内容については12月21日に日本マイクロソフト社にて行うDevRel Meetup in Englishでも発表されます。内容が気になる方はぜひご参加ください!
今回、Node-Redの関係者がロンドンで話し合うということもあり、横井さんと田中さんがロンドンへ訪問していました。その流れでお二人ともDevRelCon Londonへ参加してくれました。私とたいじさん合わせて、計4名の参加は過去最高かも知れません。2015年は1名、2016年が3名、2017年は3名といった具合に徐々に増えています。DevRelConにおける日本の影響度は確実に増していますので、今後もぜひ参加者が増えてくれることを願わずにいられません。
普段は常時英語に触れ続けるのですが、今回は時々日本語での会話をしながらでした。そのお陰か、脳の疲労度がまったく違って最後のセッションまで疲れずに済みました。
蛇足ですがアンカンファレンスが終わって、夜からアワードの発表があったのですが、その間にロンドンの有名な観光地ロンドンアイ(観覧車)に乗ってきました。
今回は登壇の予定はなかったので純粋にカンファレンスを楽しめました。たいじさんはIBMブースでの来場者対応があり、私や横井さん、田中さんは気になるセッションをそれぞれ聞くといった感じです。DevRelにおいては細かいテクニックはあまり語られず、体験の共有に主体が置かれるようになってきたように感じます。もちろん、その中ではどのような施策を行ったかも語られます。ただ、それらの個別の施策は状況や対象となる開発者によっても異なるものです。何をやったかよりも、なぜそう考えたのかの方が大事になっています。
インパクトが大きかったのは、各セッションの英語字幕が付いたところです。メインのターゲットとしては、聴覚などのハンディキャップがある方たちになると思いますが、日本人にとってもこれはありがたいシステムでした。テクニカルなワードが飛び交う中、それらを適切にテキスト化していく技術は目を見張るものがあります。
個々のセッションについてはここでは触れませんが、DevRelCon Londonは年々規模を拡大しており、ヨーロッパやUSからの参加者も増え続けています。グローバルなカンファレンスとしてブランドを確立しつつありますが、元々のミートアップ的なノリが残っています。この雰囲気が個人的に大好きで、毎年参加しようという気分になります。ぜひこの雰囲気は実際に参加して体験してほしいです。DevRelCon Tokyoはなるべく、この雰囲気を再現しようとしていますので、その一角でも味わってもらえると嬉しいです。
カンファレンスの後はいつもながらバーに移動してアフターパーティーでした。これもいつもながらキットカットの抹茶味を持参して配りまくっていました。これは外国人にはとても好評です。
そんなカンファレンスの最中、会場スポンサーになるサイボウズさんから3月9日でOKをいただきました。ということもあり、DevRelCon Tokyo 2019のアナウンスがカンファレンス当日にされました(実際にはその前日のたいじさんのアンカンファレンスのスライドでもされています)。
大々的に発表されたことで、逃げ道がなくなりました。ということで、DevRelCon Tokyo 2019は3月9日に開催されます!
DevRelCon Tokyo 2019 – DevRel、開発者マーケティング、DX、APIに関するマーケティング
去年の良かったところを引き継ぎつつ、さらに Something New を追加して開催されます。ぜひ皆さんのご参加をお待ちします!
DevRelCon Londonは2015年の初回から欠かさず参加しているカンファレンスになります。年々規模が増しつつも、日本の存在感は残し続けられているかなと思います。英語圏の次に日本語がDevRelを最も多く語っている言語圏になるでしょう。日本のDevRelは決して海外に見劣りするものではありませんし、一部においては進んでさえいます。
2019年はDevRelCon Tokyo 2019、DevRelCon San Francisco 2019の開催が決定しています。ぜひカンファレンスにご参加ください!
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