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DevRelとは?

開発者と自社製品/サービスを結びつけるマーケティング活動

DevRelとはDeveloper Relationsの略語になります。Developer Relationsとはその意味通り、開発者との関係性を重視するマーケティング施策になります。一般社会ではPR(Public Relations)という言葉がありますが、その開発者版と言えるでしょう。

ここではDevRelについて解説します。

開発者とは?

DevRelにおける開発者とは、組織外にいる開発者を指し示します。彼らは皆さんが提供するサービスや製品を利用する立場にある人たちです。

なぜDevRelが必要なのか

なぜDevRelが重視されるようになっているのでしょうか。それは旧来のマーケティング、宣伝手法が開発者に対して通用しなくなっているからです。その結果、自分たちが作っている製品やサービスが開発者に届かなくなっています。マーケティングとは自分たちの製品やサービスを、その利用対象者に対して送り届ける活動になります。開発者に届かないマーケティングは意味がありません。

開発者に対して適切に行われるマーケティング施策をDevRelと呼びます。

なぜDevRelが有効なのか

広告や営業などの旧来の手法が通用しない中で、なぜDevRelが有効なのでしょうか。それはDevRelが開発者との信頼性構築を重視しているからです。開発者があるサービスを選択する時、その選択は数年間有効になります。技術を習得するためには数ヶ月要することもざらであり、そのためにすぐに捨て去ったり、別なものに乗り換えるのは困難です。それだけに彼らは慎重に選択します。DevRelを通じて彼らに選んで良いのだという安心感を与えるのです。

オンラインに情報が溢れるようになった現在、技術選定を行う際にインターネット検索を通じて調査を行うのは当たり前になっています。そうした中、DevRelを通じて信頼性を構築した、または開発者を魅了したサービスは開発者自身の言葉で語られるようになります。開発者の多くはブログやソーシャルアカウントを持っており、オンライン上にストックされます。さらに開発者同士はオフラインのコミュニティやオンラインのメッセージングを使って情報交換します。その文脈の中で語られるサービスになること、それがDevRelの目指すべき世界です。

開発者個人にサービスや製品を大量に購入してもらうのは困難です。しかし彼らの声はインターネットを通じて広くあまねく伝わっていきます。開発者を通じて開発者に情報を届ける、それがDevRelのマーケティング施策です。

誰がDevRelをやらなければならないか

DevRelが開発者を対象としている以上、開発者向けにサービスを提供するすべての企業、団体、個人が行っていくべきでしょう。さらに言えば製品やサービスが直接的に開発者を対象としていなくとも、Web APIやSDKを提供することで開発者の間での利用を促進したいと考えているならばDevRelを行っていくべきです。

また、開発者を雇用するという観点からもDevRelは有効です。優秀な開発者を雇用してサービス品質や開発スピードを上げたい、事業拡大したいと考えるならば開発者との友好な関係性を構築、維持しなければなりません。

DevRelはいつからはじまったのか

一番最初にDevRelを行った企業は定かではありませんが、有名なところではMicrosoftやAppleが知られています。両社は世界的な大企業ですが、そのずっと前から開発者との関係性を重視しています。MicrosoftではVisual Studio(Windows用の開発環境)のライセンスが一つ売れるとWindowsのライセンスが5つ売れると言われていました。開発者が魅力的なWindowsアプリケーションを作ることで、開発者ではない人たちを惹きつけるのです。

Appleではガイ・カワサキ氏が最も有名なエバンジェリストとして知られています。彼はソフトウェア開発企業に対してAppleのプラットフォームの魅力、将来性を語り、彼らがMac用のソフトウェアを開発してくれるように促しました。その文化は今なおWWDCをはじめとしてAppleの中で生き続けています。

世界的なDevRelの状況

現在、シリコンバレーに限らず世界中のテック企業がDevRelを行っています。AWS、Google、IBM、Facebook、Unity、Salesforce、Twitter、SendGrid、Twilioなど企業名を挙げれば枚挙に暇がありません。小さなスタートアップから世界的な企業まで、程度の差こそあれDevRelの重要性は認知されています。

IT業界ではグローバルなレベルにおける先行者利益が働きやすくなっています。利用者たる開発者の意見を聞いて、それを開発計画の中で活かしたり、早期にβ版をリリースして彼らからフィードバックを得るなど開発者とのコミュニケーションを通じて彼らの協力を仰いでいます。

DevRelは一つのマーケティング施策を行うものではありません

DevRelは○○マーケティングなどと一つのマーケティング要素で表されるものではありません。一部をリストアップするだけでも下記のマーケティング要素を含んでいます。

  • 口コミマーケティング
  • コンテンツマーケティング
  • ソーシャルメディアマーケティング
  • 共創マーケティング
  • エンゲージメントマーケティング
  • コミュニティマーケティング

すべてを一気に行うのは困難ですが、サービスのステージに応じて最適な選択を行っていく必要があるでしょう。

DevRelの基礎要素

DevRelで何をすれば良いのか、それを一言で語るのは非常に困難です。企業や製品の規模、対象層、ステージ、目標など様々な要素によって取るべき戦略は異なります。ただ、ごく基本的な要素としてはABCDEがあります。

  • A : Advocate
  • B : Blog
  • C : Community
  • D : Document
  • E : Event

詳しくはサービスにてご覧ください。はじめやすいのはブログやドキュメントなどになるでしょう。