DevRelというのはDeveloper Relationsの略で、自社製品やサービスと外部開発者とのつながりを形成するマーケティング活動になります。他の言い方としてはエヴァンジェリズムマーケティングといったり、プロダクションマーケティングとも言ったりします。開発者向けのマーケティングとあって、主にエヴァンジェリストとかアドボケイトと呼ばれるデベロッパー出身の方が表に立って活動を行います。開発者に対して開発者が語りかけるのが大事だったりします。
一般消費者向けですと、PR(Public Relations)という言葉が知られています。が、日本だとPRはPress Releaseの略だと思われてしまうことが多いんじゃないかと思います。Press Releaseはどちらかというと企業からメディアを通じて一方通行に発信するもので、Public Relationsは双方向性、つまり消費者の意見を聞いて企業活動や商品開発に活かしていこうというのが違いです。
DevRelについても同じで、一方的に企業から「うちの製品は良いよ!」というのではなく、開発者からの意見を聞いたり、質問を受け付けたりして双方向でやり取りすることで認知度を高めていこうとするのが特徴です。なんでそんなことをするかというと、開発者には広告が全く届かないからです。
開発者は一般的にITリテラシーが高くて、広告をほとんどクリックしません。筆者の運営しているMOONGIFTはその典型とも言えますが、広告のクリック率は非常に悪いです。AdSenseは閲覧者の属性に合わせて広告を配信しますが、それでも話にならないレベルです。さらに最近ではアドブロック系のソフトウェアも広がっていて、ITリテラシーの高い人ほどインストールするようになっています。そのため、企業は工夫をこらすのですが、ともするとステマになってしまったり、タイトルにPRと入っているだけで閲覧されなくなってしまうものです。
そのため、開発者に知ってもらったり、使ってもらうために必要なのがセミナーや勉強会での登壇であったり、ブログであったりといった日々の活動になるのです。それも開発者がいる場所に自ら行って話をするのが重要なのです。
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