DevRelのゴールは何か?

DevRelのゴールは何か?

DevRelの目的が外部の開発者とのコミュニティ活動にあるとすれば、その最終形は何になるのでしょうか。幾つか考えられそうですが、大きな目的の一つに外部の開発者によるコミュニティの形成にあると言えます。

製品やサービスを作った最初の段階は、誰も皆さんのサービスを知らない状態です。そこからまず、認知してもらうための活動が必要になります。広く知ってもらうためにはオンライン上で活動するのが良いでしょう。専用サイトを作ったり、Getting Started、API、ヘルプなどのドキュメントを充実させます。さらにブログを開設し、定期的に情報を発信していきます。

平行してできるのが自社で勉強会を開催したり、外部の勉強会に登壇して話をすることです。つまりリアルの場での開発者との繋がりを形成します。これは一回、せいぜい50名くらいにしか知ってもらえないかも知れません。さらにそこからサービスを使ってもらう段階に至るまでには遠い道のりがあると言えます。

一つのやり方として、ハンズオンやハッカソンなどの開発者をターゲットにしたイベントへの技術提供が考えられます。それによって触れてもらう機会を増やすことができるでしょう。しかしまだこの段階では知った、触ったという段階でしかありません。

使っている開発者がある程度増えていくと、徐々に使っている中で疑問を感じたり、分からないところが生まれてきます。そこでオンラインにフォーラムやQ&Aを用意します。StackoverFlowのように外部サービスを使うことも考えられますし、自社独自のものを導入するケースもあります。この辺りは提供企業の考え方によって変わるでしょうし、何も一つに絞り込む必要もありません。

自社で何度も勉強会を開催すると、次第に繋がりが生まれてきます。大事なのはサービスを使っている人たちとの繋がりです。そして、サービスを使っている人たちが使っていて楽しいと感じたり、自分たちにとって大きなメリットがあると感じ始めると、こちらから何を言うこともなくブログを書いてくれたり、勉強会に登壇してサービスを紹介してくれたりします。

ここが大きなターニングポイントになるでしょう。そうした人たちに協力を仰いでリアルなコミュニティを形成するのです。サービス提供事業者が表に立つのではなく、あくまでも利用者たちが表立ったコミュニティであることが重要です。もちろん勝手に作ってくれれば良いのですが、実際にはそんなことはないでしょう。勉強会の場所を提供する、フードスポンサーになる、登壇者を派遣するなど様々なバックアップが必要になるでしょう。

何よりも重要なのは、自社製品/サービスが人を金銭関係なく動かす魅力に満ちているかということです。喜んで使い続けてくれる、いわゆるファンを生み出せるかどうかが重要になります。そのためにはコンセプト、見せ方、デザイン、ドキュメントなど様々な面から魅力溢れる存在になっている必要があるのです。

ぜひ良いサービス/製品を作り、そしてDevRel活動を通じて開発者とのコミュニティを形成してください。

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