前回、イベントを行うのが大事と書きましたが、イベントにも種類があります。ここではその種別と概要を紹介します。
セミナーは一般的に講師と聴衆にはっきりと分かれて行われます。座学が基本で、最後に質疑応答が設けられます。時間は30〜60分程度が多いようです。
セミナーは大人数で行う分、認知度の向上という意味では効果が大きいと言えます。ただし、その場で使う訳ではないので実際に製品やサービスの購入や利用につながるかどうかは不明確な要素もあります。
セミナーに対してハンズオンはもう少し人数を絞って行われます。参加者はノートパソコンなど必要な設備の用意が求められます。そして講師の説明に従って製品/サービスの体験ができます。
決まった手順に沿って行う分、失敗なく楽しめるのがメリットですが、内容は最もスキルが低い人をターゲットに考えられているので熟練者は満足度が低い場合が多いようです。
一つの仮想テーマに沿ってチームでディスカッションしたり、作業しながら解決を試みていくものになります。課題が現実における自分たちの問題に近ければ近いほど、満足度が高い傾向があります。
ファシリテーターと呼ばれる進行役によって満足度が全く異なることがあります。基本的に全員参加型で、セミナーに比べると長時間(3時間〜1日など)かかるものが多くなります。
ハッキング×マラソンから生まれた造語です。決められた時間(24〜48時間)の中でテーマに合わせたソフトウェアなどを開発し、その結果で競うものです。上位入選者には賞金または賞品が出ます。
48時間などの限られた時間であるため、アイディア勝負になりやすく、中長期的に使えるものよりも一発ネタが多くなりがちなのは残念な点かも知れません。最後のプレゼンで勝負が分かれるため、そこに力を入れる人たちも多いです。
また、ハッカソンの前にチームビルディングを兼ねてアイディアソンが行われることも多いです。
10〜100人とセミナーに比べると小規模ですが、より現場に近い話が聞けるのがポイントです。現場で第一線で働いている人たちが実務の中で培った知見を発表し合います。
小規模な場合は全員が発表者になる場合もあります。また、5分程度のLT(ライトニングトーク)を行うことも多いです。
共通の趣味、技術を持った人たちがリアルの場で集まって行うのがミートアップです。呼び方は色々ですが、開発者周りではユーザグループということも多いです。
興味のあるポイントが同じということで、単純に飲み会をやったり、集まって雑談するなどスキルアップ以外の目的で活動することもあります。
ある場所に集まって黙々と作業するのがもくもく会です。人数は30名以下が多いかと思います。特に話したりしませんが、詰まったところがあれば他の人に聞いて解決することができます。
個人のプロジェクトなど、普段の生活の中ではなかなか時間が取れないものですが、もくもく会に参加することで強制的に時間を作り出すことができます。読書会などにも似ています。
あまり開発者をターゲットにしたEXPO、展示会は多くありません。ゲーム開発者であればCEDECやUniteなどは該当しますが、展示ブースはあまり大きくなかったり、あくまでもセッションの合間に見ると言った雰囲気があります。
マーケティング目的で広く浅く資料を配付すると言った目的であればマッチするかと思います。またはスポンサードし、セッションを持つことによって自分たちの知見を話すことができると大きな効果が期待できるでしょう。
EXPOなどは当日までの準備、その後の撤収も含めてコストも大きくなるので注意してください。
イベントの大小、種類によってコストや影響力は大きく変わってきます。考えるべきは
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