DevRelを行っている主な企業

DevRelを行っている主な企業

DevRelは海外(特にUS)で行われているマーケティング施策になりますので、まだまだ外資系企業がほとんどになります。

例えばAppleはWWDCと呼ばれるイベントを年一回開催していたり、自社サイト上にフォーラムを提供しています。また、Mac OSXの基盤がUnixとあって、オープンソース・ソフトウェアも数多く提供しています。

同様にGoogleも積極的です。Googleはエヴァンジェリストではなく、アドボケイトと呼ばれています。専用のDevRelチームを持ち、ブログやイベントで多く登壇しています。

クラウドの先駆者として知られるAmazonはエヴァンジェリストはもちろんのこと、JAWSというコミュニティを全国に展開することにも成功しています。これによりAmazon Web Servicesのイベントは規模の大きなものになっています。

ここ数年でいうとMicrosoftの活動が積極的です。かつては悪の帝国などと呼ばれていましたが、オープンソースを肯定したり、エヴァンジェリズム活動を徹底して行った結果、開発者からの評価はとても良くなっています。今では多くの開発者向けイベントを開催したり、コミュニティ支援を行っています。

世界最大のSNSであるFacebookはf8という開発者向けイベントを開催したり、オープンソース・ソフトウェアを数多くリリースしています。同じようにTwitter、Evernote、Dropbox、GitHubなど新興企業においてもDevRelを積極的に行っています。

この他、PayPal、IBM、SendGrid、Twilio、Unityなども積極的です。彼らはプラットフォーマーであり、開発者とのリレーションを強化がそのままシェアの拡大につながっている企業と言えます。

通常、大手企業においては広告であったり、営業攻勢によってシェアを獲得しようとします。それに対してDevRelは地道ながらも将来的なシェア獲得と維持に効果的であると評価されています。そのため、スタートアップであったり、最大手がDevRelを行っていない市場に攻め込む際の手段として最適です。外部開発者と形成したリレーションという無形資産は他の企業に対する大きな差別化につながり、かつ容易に模倣できるものではありません。

日本企業においてはまだまだ表立ってDevRelをやっているというところは多くありません。とはいえ、楽天、DeNA、LINEといった企業が独自のテックカンファレンスを開催していたり、多くの企業がオープンソース・ソフトウェアをリリースしています。最近ですと、ソラコムがユーザグループを早々に立ち上げて開発者(企業パートナー)とのリレーションを築いています。これはソラコムCEOの玉川さんが元々AWSのエヴァンジェリストであったことと深く関係があるでしょう。

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