DevRelは傾聴マーケティング?

DevRelは傾聴マーケティング?

従来の日本では発信するマーケティングが行われてきました。テレビCM、新聞、ラジオ、雑誌などに広告を掲載し、マスに訴えかければ自ずと購買につなげることができていました。

しかし社会が高度化し、さらにインターネット上を流れる大量の広告データによって、みんな広告が邪魔なものであるという認識を持つようになっています。その結果、単に発信を繰り返しても誰も見向きもしない世の中になってしまっています。

現在の消費者は単なる「消費」者ではなく、自分たち好みのものを作り、一人一人に合わせたカスタマイズを望んでます。通り一遍の同じ商品が好まれるのは家庭内の消費財、またはiPhoneをはじめとしたブランディング力のある商品くらいです。

そのため各企業は発信ではなく、消費者の声をどんどん聞くようになっています。これが傾聴マーケティングです。とはいえ、大抵はフィルタがかかっていたり、自分たちの商品を買った人たちからしか聞かないために偏りがあったりします。傾聴マーケティングの場合、本来であれば自分たちを嫌っている人たちからしか話を聞くことこそが大事ではないでしょうか。

DevRelについても同様のことが言えます。単にブログや登壇して発信するだけでは片手落ちです。コミュニティや懇親会、ターゲットとする開発者が集う場所に参加して話を聞くことが最も重要です。彼らと同じ目線で話をすることによって、本当のニーズであったり、改善ポイントが見えることがあります。

企業と個人の開発者では立場が大きく異なります。企業が聞きたいと思っても、怖気づいてしまって話をしてくれないといったことはざらにありますし、さらに言えば彼らは敢えて苦言をいうメリットなどどこにもないのです。もし苦言をいったために炎上してしまったり、業務威力妨害で訴えられたなんて言ったら目も当てられません。そんなリスクを負う価値が本当にあるのか、ないとすれば彼らは何も言わず去っていってしまったり、他の開発者に愚痴をいって終わるだけでしょう。

文句をいってくれるユーザはサービスに対して愛情があるからこそいうのです。だからこそ、そうした意見は無駄にしてはいけません。また、普段の行動の中にも苦情、要望なんでも含めていってくださいという姿勢を見せなければなりません。さらに言えばそれらに対して反応し、ちゃんと対応していく姿勢を見せてこそ開発者との絆が生まれるでしょう。

UPDATE

アップデートを受け取る

メールにてDevRelに関するニュース、アップデートをお送りします。

Contact is below.