エバンジェリスト/アドボケイトをアウトソースするということ

エバンジェリスト/アドボケイトをアウトソースするということ

MOONGIFTでは2014年からエバンジェリスト代行をはじめとしたDevRelのアウトソースビジネスを行っています。かれこれ5年経ちますが、社員としてエバンジェリスト、アドボケイト(以下単にエバンジェリストとします)を雇用される企業も増えており、とても喜ばしい状況ではあります。しかし、幾つか気になる点も出てきています。そうした観点からエバンジェリストをアウトソースするという選択肢の優位性を紹介します。

芝生の青さをよく知っているエバンジェリスト

エバンジェリストたちは外部のイベントで登壇したり、コミュニティに参加することが多い立場にあります。そういった場では他の企業のテクノロジーや新しいサービス、社内での取り組みなどを見聞きする機会が当然多くなります。その結果、引き抜かれてしまうと言うケースがとても多いです。

この問題の意味するところは、自社サービスよりも他社サービスの方がよく見えてしまうと言うことです。もちろん他人の芝生は青く見えるもので、転職してみたら状況は変わるかも知れません。しかし、現状に対して何らかの不満や閉塞感、成長などが見えなくなった時、転職という選択肢が魅力的になってしまうものでしょう。

会社がコミュニティに参加することを許可しないといった前時代的な企業が問題視されますが、エバンジェリストの場合はむしろコミュニティに参加するのが主な仕事でもあります。そうした中で引き抜きにあってしまったり、魅力的なサービスに出会ってしまうのは致し方ないことでしょう。

正しく評価されていない

国内サービスでエバンジェリストをされている方達の多くが評価に対して疑問を感じています。社内の生え抜きのエバンジェリストの場合、開発者として優秀な人たちが選ばれることが多いです。そうした開発スキルに加えて、登壇やコミュニケーションスキルまで高いとなると、それに合わせた評価(報酬)が欲しいと考えてしまってもおかしくはありません。

しかし国内企業においては人事システムが画一的であり、人の技量によって柔軟に変更することができません。その結果、外資系企業などに引き抜かれたり、転職するケースが多くなります。エンジニアにおけるGAFAの問題は、エバンジェリストでも起きています。

この問題は国内企業においても年功序列ではなく、職能によって給与が決まるシステムを作ることで解決できます。しかし人事、給与システムの刷新はエバンジェリスト以外の従業員全体の問題であり、早々簡単に変更できるものではありません。

正しく評価できない

逆に企業から見た時に、エバンジェリストの活動を正しく評価するのは困難です。できて間もない職種であるために、何をもってプラスもしくはマイナスの評価にしたらいいのかが分からないのです。評価は定量的なものであるべきですが、目標とする数値すら根拠なく設置されてしまうのではないでしょうか。

また、経営層は理解していても中間管理職がDevRelの重要性を理解してくれないといった問題も良く聞かれます。特に直属の上司が理解してくれなかったりすると、どれだけ頑張っても評価は散々なものになるでしょう。その結果、労働意欲も削がれてしまうのです。

この問題は非常に厄介で、日本企業の人事システムの問題でもあります。営業職では売り上げという分かりやすい指標があるのですが、開発者やバックオフィスの従業員においてはコストセンターであるとして評価指標が曖昧なまま事業が行われています。その結果、エバンジェリストの評価を正しく作り、測定し、評価することができないのです。

兼務という悪手

エバンジェリストが高給になりがちで、100%コミットするほどの業務量がない場合、総じて兼務という形を取ります。多くの場合、開発業務との兼務になることでしょう。これは最もやってはいけないことです。なぜなら開発が目標とするところとエバンジェリストが目標とするところでは全く視点が異なるからです。

開発は社内で黙々と作業ができます。エバンジェリストの場合は積極的に外部に出て、人と話さなければなりません。開発は製品レベルのアプリケーションを開発しますが、エバンジェリストの場合はデモとして見せられるレベルであったり、オープンソースへのコミットなどが多くなるでしょう。書くソースコードの品質が異なります。

多くの場合、サービスのリリース当初は開発リーダーやマネージャなどがエバンジェリストを兼務します。しかしすぐにプロジェクトの山場が来て、開発に巻き込まれます。そしてリリースが終わったことにようやくエバンジェリスト活動を思い出すのですが、多くのイベントは1ヶ月前には申し込みをしなければならなかったり、登壇する際にはさらにもっと前倒しで進めておくべき内容になるでしょう。常に問題なくリリースできていれば良いですが、プロジェクトがずれれば登壇に穴を空けることになりかねません。

その結果、不安定なエバンジェリスト活動を行っているくらいなら開発に専念した方が生産性が高いと判断されるでしょう。開発者として優秀な人なので、当然開発生産性は上がりますが、そもそもロールが異なるマーケティング活動は沈黙してしまいます。本当にDevRelを行っていこうと考えているならば、部署やロールを完全に分けて行うべきです。

彼らの離職を防ぐためには

ではエバンジェリストが辞めないような社内環境をどう作れば良いでしょうか。まず一つは給与です。他社はあなたの企業にいるエバンジェリストを教育コストなしで獲得しようとしています。外資系であれば倍以上、国内企業でも数割増しで獲得しようとするでしょう。それを防ぐためにはまず、彼らの報酬面を見直すべきです。他社に取られてマーケティング活動が沈黙する期間、新しいエバンジェリストを教育する期間を考えれば報酬を引き上げて、引き抜きを防止する方が安価なはずです。

次にサービスの魅力です。他人の芝生が青く見える時、その中心にあるのは給与よりもサービスでしょう。サービスが先進的で魅力溢れるものだった時、そのエバンジェリストになりたいと考えるのは致し方ないことでしょう。あなたのサービスを常に魅力的なものとし、エバンジェリストが一番のファンであり続けるようにしなければなりません。

最後に周囲の理解です。エバンジェリストは外出が多く、イベントに参加していることも多いので同僚から遊んで見えてしまうこともあります。さらに同僚とのコミュニケーションも疎遠になりがちで、社内でも孤立してしまったりします。そういった問題を未然に防ぎ、上司や経営層、同僚も含めた評価や理解できる体制を構築しなければなりません。

アウトソースという道

このような問題がある中でお勧めしたいのがエバンジェリストのアウトソースです。アウトソースの場合、お互いの契約が終了しない限りは継続してサービス提供されます。従業員のように突然辞めてしまうことはありません。また、社内ではじめてエバンジェリストになったといった人と異なり、元々エバンジェリストとしてプロフェッショナルな人がその業務にあたります。そういった知識をお金で買えるのもメリットです。

受託開発ではないので、ロールが完全に分離できるのもメリットです。開発チームの生産性を落とさずにDevRel活動を行えます。

MOONGIFTではDevRelのアウトソースを承っています

MOONGIFTではエバンジェリスト代行を承っています。イベント登壇、ブログ執筆、ソーシャル対応などをはじめとして、あなたのサービスを広めるための活動を行います。エバンジェリストが見つからない、うまく評価できない、辞めてしまった…そんな問題を抱えている方はぜひお問い合わせください

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