DevRelのファーストステップ(スタートアップ編)

DevRelのファーストステップ(スタートアップ編)

DevRelをはじめよう!と決めたのは良いけれど、何からやればいいか分からないというのは良く聞きます。そこで、企業規模に合わせたDevRelへの取り組み方を紹介します。最初になる今回はスタートアップを対象に紹介します。

この記事ではKPIや測定方法については言及していません。つまり計画を立てる、測定するというのは当たり前のステップとしています。

ドキュメント、ユーザ登録までのフローを整備しよう

DevRelはマーケティング活動なので、外向けの活動が多いです。そのため、認知度を増やすのは簡単です。その結果として多くの人たちがWebサイトに訪れてくれるでしょう。しかし、ユーザ登録までのフローが整備されていなければ、訪問者が離脱して終わってしまいます。

同じようにユーザ登録まで至ったとしてもドキュメントが不整備では開発者は逃げてしまうでしょう。もちろんサービスのUI/UXも大事な要素になります。そうした手元の整備をきちんとするのもDevRelの大事な要素です。

最初の100ユーザを見つけよう

どんなサービスであってもユーザがいなければ話になりません。そこで、まずユーザに使ってもらうところからはじめましょう。ユーザを獲得するのに良い仕組みとしては、ハンズオンが挙げられます。自社サービスがどんな形に使えるのか、体感できるハンズオンコンテンツを作りましょう。一種類ではなく、ニーズに合わせた複数パターンがあると良いです。

ハンズオンコンテンツはチュートリアルドキュメントにも活かせます。さらにハンズオンのベースになるコードはGitHubなどを通じて公開できます。そしてイベントを通じてサービスのアカウントを取得してもらうことで、ユーザ獲得にもつながります。余裕があればレクチャーするところを動画に撮影して、YouTubeなどで共有しても良いでしょう。

複数パターンのハンズオンコンテンツを作ることで、複数回繰り返し参加してくれるユーザを見つけられるようになります。彼らに意見はまさにフィードバックになるでしょう。どこで迷ったか、サービスにどんな期待があるか、現在の課題は何かなどじっくりと聞きたい内容です。

コミュニティに参加しよう

自分たちのサービスと同じカテゴリに属するコミュニティに参加しましょう。そこに参加している人たちは自分たちのサービスにとってまさに対象ユーザと言えるでしょう。懇親会で彼らと話したり、登壇を通じてプレゼンスを高めることができます。間違っても宣伝は止めておきましょう。まず考えるべきは自分たちがコミュニティに対してどんなギブ(与え)ができるかを優先します。

コミュニティでプレゼンスを高める方法は、とにかくギブ(与え)を繰り返すことです。得よう(テイク)としてはいけません。禅問答のようですが、ギブを繰り返す人こそが最も得られるのがコミュニティなのです。参加し、ソーシャルメディアやブログでのアウトプット、LTやセッションでの登壇、そして運営とステップアップしていくことで業界内での立ち位置を確立できます。もちろん運営に回るのがベストという訳ではなく、さらなるアウトプットが求められるでしょう。

ブログを書こう

イベントの参加および実施レポートからはじめるのが良いでしょう。決して負荷になりすぎないよう注意して、自分たちが問題なくこなせる工数でブログを書いていきます。蓄積は決して無駄になりません。大事なのはできることから、無理しない範囲でコツコツと続けていくことです。

テーマは自社、自社サービスに近い領域から行っていくのが良いでしょう。無理にPVを伸ばそうと狙ったタイトルを付ける必要はありません。自分たちがターゲットとしている開発者が読んで役に立つ、そんなコンテンツを書いていきましょう。

全員がエバンジェリスト

エバンジェリストを雇用する余裕がない、というのはスタートアップあるあるです。しかし安心しましょう。エバンジェリストを雇用する必要はありません。その代わり、全員がエバンジェリストであると自負して活動しましょう。登壇し、自分たちをアピールし、開発者を鼓舞するのです。

スマートアップでは全員がフルスタックとして何にでも取り組まなければなりません。自分の役割はサーバサイドだからと、UIを一切気にしないような人はいません。全員がスクラムを組んでサービスを成功させるべく活動しなければなりません。エバンジェリストとしての役割もまた、全員に課せられているのです。

まとめ

DevRelとしては他にもやるべきことは多数ありますが、まずは自分たちができることからトライしていきましょう。自分たちのサービスを使ってくれるユーザを増やすこと、彼らと対話してフィードバックループを回すことが第一です。

MOONGIFTではDevRelのコンサルティング、アウトソースを承っています。御社に合わせたDevRelの取り組みを協議し、さらにそれを実行できます。DevRelに関してお悩みがありましたら、ぜひお問い合わせください

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