コミュニティマネージャにたった一つ、これだけは絶対に必要と思う要素は何でしょう。コミュニケーション能力、ファシリテーション能力などなどあると思いますが。個人的に挙げるとしたらこれです。
瞬発力
チャットでのレスポンスの早さ、意思決定の早さ、実行力などです。瞬発力がない人はコミュニティマネージャーには向かないと思います。コミュニティ愛?そんなのは当たり前すぎて忘れていました。
コミュニケーションを行う際には相互に言葉を交わします。一人が一方的に喋り続けるのはコミュニケーションとは言えません。チャットで「ちょっといいですか」と聞かれた時に、何のレスポンスもないまま数時間経ってしまったら、相手は自分が相手にされていないんじゃないかと思ってしまうかも知れません。そこで素早く「なんでしょう?」とレスポンスを返せる瞬発力が必要です。
SlackやFacebookメッセンジャーを使ってコミュニケーションを取っている場合は特にレスポンスの高速さが求められます。おたおたしているとあっという間に話が流れてしまいます。
炎上は最初から盛大に燃える訳ではありません。殆どのケースにおいて、炎上はボタンの掛け違いから発生したり、ちょっとした言葉遣いの問題だったりします。その発端を放置すると、火が大きくなります。気付いたら炎上しきっていたなんて状態になってしまったらコミュニティマネージメントも何もあったものではありません。
ここでも必要なのは瞬発力です。こういったインシデントが起こった時に、自己責任において素早く動ける必要があります。そのためには十分な権限が会社から与えられている必要があるでしょう。
コミュニティメンバーの誰かがロゴをデザインしてくれた、そんな時にいちいち数千円の稟議を通していたら熱も下がってしまいます。5分後にはステッカー発注しました、くらいのスピード感が参加者を喜ばせます。実際、自分が逆の立場になった時、相手の素早いレスポンスや行動力は嬉しくならないでしょうか。コミュニティマネージャは参加者が喜ぶことを察し、素早く実行していかなければなりません。
チャットに新しく人が入ってきた時、誰も会話していなかったらどう思うでしょう。そんな雰囲気の中で最初の発言をするのは躊躇してしまうはずです。たぶん、そっ閉じして二度と戻ってこないでしょう。そんな状態を作ってはいけません。
新しい人が入ってきたら、コミュニティマネージャ自ら声をかけていきましょう。新しい人はいつ入ってくるかも分かりませんので、よほどの時間でもない限りはいつでもウェルカムメッセージが投げられるように準備していなければなりません。
自分が瞬発力が高いと、つい相手にも同じ速度を求めてしまいがちです。しかし会社に勤めていたりするとそうそう同じテンポで動くのは難しいでしょう。会社によっては勤務中のソーシャルサービス利用を禁止している場合もあります。
だからこそ、相手からレスポンスのもらえている時に連続で会話し続ける必要があります。一旦会話が止んでしまうと、あっという間に一日、三日、一週間と経ってしまいます。スピード感はコミュニティにとっても大事です。盛り上がっている状態を維持するためにもテンポの良い会話が連続するように心がけましょう。
思慮しない瞬発力はミスに繋がるので危険ですが、動かない失敗よりも動いた失敗の方が何倍もマシです。コミュニティマネージャはコミュニティ参加者の誰よりも行動力のある人であり続ける必要があるでしょう。
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