ブログネタとペルソナの関係

ブログネタとペルソナの関係

こちらはDevRelアドベントカレンダー 2019、1日目のネタです。

ブログはDevRelを行う上で最も簡単で効果的な施策の一つですが、そのネタで行き詰まってしまっているという話はよく聞きます。どんなブログ記事を書いたらいいのか分からない…そんな方は多いことでしょう。

そこで一つの簡単な考え方を紹介します。

ペルソナを決めましょう

まず自分たちの読者が誰なのか、はっきりさせましょう。「人類全員」なんていう人はいないはずです。多くの場合「自分たちが提供するサービスを利用している、するであろう開発者」になるはずです。では、その開発者とはどんな人なのでしょうか。

  • 利用しているプログラミング言語は?
  • 年齢層は?
  • 社内で関わっている技術は?
  • 普段どんな仕事をしているのか?
  • 職種は?
  • 企業規模は?

こういった質問を重ねて、サービス対象者たる開発者を具体的にしていきます。

消費者向けのマーケティングにおけるペルソナはもっと具体的です。家族構成や居住地、年齢、性別などもっと具体的にしていきます。しかし、ことDevRelにおいては対象は「開発者である」という点において相当絞り込まれた状態になっています。そのため、それ以上深掘りしすぎると対象がごくごくわずかになってしまうと考えられます。そのため、大ざっぱなラベリングで十分であると考えられます。

ペルソナが普段どんな課題を持っているのか考えましょう

ペルソナが決まったら、彼らが普段どんな課題を抱えているのかを考えましょう。課題を解決するために、彼らはWeb検索を使います。その際に自分たちのブログが検索結果に出てくるようにするのです。どんな検索キーワードを使うのかを考えて、そのキーワード群から考えられる課題とその答えをブログ記事にします。

これは単にキーワードを散りばめた記事を書けという訳ではありません。そんなのは小手先のSEOテクニックでしかありません。問題は「開発者にとって役立つブログ記事を書くこと」であって、読み手を欺くことではないのです。そんなあからさまで内容の薄い記事では開発者にすぐ見透かされますし、信頼を築くこともできません。

ターゲット市場に対してはてなブックマークを稼ぎ、知名度を向上させる

課題に対して役立たないながらも開発者に好まれるのが「まとめ系」記事になります。これも、自分たちがターゲットとしている開発者が読んでくれそうなカテゴリーに絞り込んで提供します。まとめ記事は運がよければ数百はてブ稼ぐことができ、読み手を増やすのに貢献します。

ただし、この手のまとめ記事からユーザ登録につながるような、コンバージョンの高い記事を生み出すのはなかなか困難かも知れません。ただ情報を知りたいだけの、いわゆるくれくれ君を増やすことにもつながりますし、一時の知識欲を満たして終わるだけの可能性もあります。知名度向上と割り切る方がいいでしょう。

ペルソナがはっきりすれば、コードを用いた記事も書きやすい

例えばエンタープライズ企業が利用するようなサービスの場合、プログラミングコードを用いた記事はJavaやC#などを優先すべきでしょう。また、IoTであればPythonやNode.js、C言語などがメインになります。このようにペルソナを決めることで、自分たちがターゲットとしている開発者像が具体的になり、そのターゲットに合わせた記事が書けるようになります。自分たちが特定の言語を得意としているから、その言語について記事を書くというのは単に自己満足でしかないでしょう。

ただ、そのターゲットがどんなプログラミング言語を使っているのか、はっきりしていない状態の場合もあるでしょう。そんな時にもブログが役立ちます。例えば「自社サービスのAPIをPHPで使ってみた」「Rubyで使ってみた」「C#で使ってみた」といった具合に言語ごとに記事を書いてみます。これを1ヶ月間測定し、一番PVを集めた記事があれば(さらにいえばユーザ登録につながった記事があれば)、そのプログラミング言語へのニーズが一番高いというのが分かります。このようにテストとしてもブログ記事を用いることができます。

最新の情報をブログ記事にする

最近のGoogleは新しい情報ほど、上位に表示する傾向があります。そこで、ターゲットになる開発者が気にするような業界ニュースと、自社サービスの関係性を記事にするのがお勧めです。よくあるのはWWDCやGoogle I/Oでの発表内容の中でターゲットとする開発者が気にする情報をまとめるといった具合です。これは新鮮度が大事です。一定期間過ぎると開発者の熱も冷め、徐々に順位が下がってしまいます。

まとめ

ブログ記事のネタがないというのは、言い換えれば「あなたがサービスの対象となる開発者を理解していない」ということです。彼らが日々どんなことを考え、どんな課題をもって仕事に取り組んでいるのか理解するのが大事です。

開発者が知りたいことを先読みしてブログ記事にできれば、彼らはきっとあなたのブログ記事にたどり着くでしょう。そして役立ったと感じてもらえれば、それがあなたと開発者との信頼性構築に大きな役割を果たすはずです。

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