2020年のDevRel活動を振り返る

2020年のDevRel活動を振り返る

2020年のDevRelアドベントカレンダーもついに25日、最終日になりました。せっかくなので、2020年における自分自身のDevRelに関する活動について振り返りたいと思います。

Webサイト

ひとりで管理できるようなシンプルなWebサイトをちょくちょく作るのですが、今年は次のようなページを作っていました。

Online Meetup

2月末から広まったコロナウイルスの影響によってコミュニティイベントが一気にオンライン化しました。最初、オンライン化したイベントが探しづらくて自分で作ったのがOnline Meetupです。

いくつかのメディアでも取り上げられて良かったなと。数時間で作った覚えがあります。connpassがすでにオンラインイベントの検索に対応していることもあり、お役御免かなと思っています。オンラインカンファレンス版が欲しいなと思っているこの頃。

アーキテクチャは次の通り。

  • GitHub Pages
  • Google スプレッドシート

Online Meetup

DevCle::Bookmark

DevRelに役立つリソースをまとめたサイトです。こういったリソースは個人的にまとめていたのですが、それを見せられる形にしました。あくまでも個人のブックマークの延長線上ですが、情報をまとめると役立つものになるでしょう。こちらも上のサイトと同じアーキテクチャ、仕組みで運用しています。

DevCle::Bookmark

コミュニティ

オンライン化が進んだときにDevRel/Onlineというのを立ち上げました。2回くらいイベントをやって、そこから続いていないですね…。オンライン化するのが当たり前になり、浸透してしまったことで新しい知見を得るのが難しくなっているのかも知れません。でも配信ネタとか、まだ深掘りはできる余地はあるかな…。

ブログ

クライアント向けのブログ記事で言うと、約300記事書いたようです。今年はJava、Google Apps Script、Python、Node.jsを使った記事が多かったように思います。Flutterも一部の記事で書いています。

ライブラリ

今年個人で書いてリリースしたライブラリは次の通りです。言語的にいうとJavaScript(含むTypeScript)、Java、C#、Dart、Ruby、Python、VBAになります。

NCMBMania/ncmb_deno: deno用のSDKです

TypeScript/Denoで作ったNCMB SDKです。DenoはTypeScriptが動きますが、ライブラリのインポート周りで癖があります。その辺りを吸収して同じコードベースで動くようにしています。

NCMBMania/ncmb_xamarin: Xamarin SDK for NCMB

はじめてC#で作ったライブラリです。Xamarinはもちろん.NET 2.0で動くのでWindowsやmacOSでも動作します。Microsoftの太田さん(エンベデッドエバンジェリスト)にお手伝いいただいています。

NuGet Gallery - NCMBClient 0.4.0

NCMBMania/ncmb-dart: NCMB library for Dart and Flutter.

Dart/Flutterで動作するNCMB用SDKです。元々Flutter Webでも動作していたのですが、プッシュ通知周りを利用する際にネイティブ限定になってしまいました。プッシュ通知周りだけ別ライブラリ化して、Flutter Webでも使えるようにしたい…と思いつつ年を越してしまいます。

ncmb - Dart Package

goofmint/ncmb_py: NCMBのPython SDKです

最近大学でNCMBを利用するケースがあり、その中でIoTとの連携が求められているという文脈で開発をはじめています。ユースケースが分かっていると作りやすいですね。

NCMB · PyPI

goofmint/Customers-Mail-Cloud-Java: Customers Mail CloudのJava用SDKです

Customers Mail Cloud用のJava SDKです。メール送信しかできませんが、Web API経由なのでLambdaで動かすこともできます。

goofmint/Customers-Mail-Cloud-VBA: VBA(Excel)からCustomers Mail Cloudを実行します。

同じくCustomers Mail Cloud用のVBA SDKです。簡単にいえばExcelからのメール送信を想定しています。

goofmint/CustomersMailCloud-js: Customers Mail Cloud用のNode.jsライブラリです

同じくCustomers Mail Cloud用のNode.js SDKです。こちらはメール送信以外にも配信結果を取得するような機能も追加されています。TypeScriptで書かれています。

@moongift/customers-mail-cloud - npm

goofmint/CustmersMailCloud-rb: Customers Mail CloudのRubyライブラリです

同じくCustomers Mail Cloud用のRuby SDKです。こちらもメール送信以外にも配信結果を取得するような機能も追加されています。

customers_mail_cloud 0.3.0 on Rubygems - Libraries.io

goofmint/CustomersMailCloudPy: Python library for Customers Mail Cloud

同じくCustomers Mail Cloud用のPython SDKです。こちらもメール送信以外にも配信結果を取得するような機能も追加されています。

CustomersMailCloud · PyPI

ハンズオン

今年はハンズオンコンテンツに注力していました。リアルで行っている場合、せっかく来てもらっていることもあって2〜3時間のコンテンツが多かったですが、オンラインではなかなか集中力が続きません。そこで1時間のショートハンズオンを開催しています。たとえば利用している資料は次のようなものです。

Monacaとニフクラ mobile backendを使ってタスク管理アプリを作ろう【ハンズオンスライド】 - Qiita

ハンズオンはDiscord上で行っています。Discordに登録してもらうことで、サービス体験者を可視化しています。また、その上でコミュニケーションを取ることで、タッチポイントを増やしています。

Twitch

TwitchやYouTube Liveを使って開発中、ブログ執筆中の配信を行っています。まだ実験段階で、どういったコンテンツが向いているのか試行錯誤しています。

エバンジェリストが目立ちすぎるのはよくないと思う部分もありますが、オンラインでの活動が増えていく中ではYouTuberやDJのような分かりやすいシンボル化も必要だと考えています。そういった形になるのが目標です。

カンファレンス運営

今年運営に関わったカンファレンスは次の通りです。

PWA Night CONFERENCE 2020は2月1日開催で、コロナショックを受ける直前のカンファレンスでした。DevRelCon Tokyo 2020は中止、その他のカンファレンスはすべてオンラインカンファレンスとなっています。一番感慨深いのはやはりDevRel/Asia 2020になります。約半年間の準備で、新しいチャレンジしかない楽しい試みでした。

DevRel/Asia 2020を開催しました - DEVREL - 開発者向けマーケティング支援サービス -

英語登壇

今年は3つでした。

DevRelConやDevRel/Asiaについては運営側と言うこともあって下駄を履いているところがあるでしょう。apidaysは1週間くらい前に突然登壇を依頼されたものになります。香港開催ですが、時差は1時間程度ですし、現地入りする必要がないのはオンラインカンファレンスのメリットと言えそうです。

書籍

DevRelに関連した書籍は2冊書いています。

どちらも技術書典に合わせてコミュニティメンバーと一緒に書いた本になります。徐々に執筆環境も整いつつあって、書きやすくなってきました。2021年も良いネタがあればぜひ書きたいですね。

Devくん、Relちゃんの制作

コロナ禍でなんとなく元気のなくなったDevRel界隈を盛り上げようと作成したのがDevくん、Relちゃんです。このイメージキャラクターはミートアップイベントやDevRel/Asia 2020でも活躍してくれました。

まとめ

2020年はコロナショックがあり、あっという間に過ぎ去ってしまったように感じます。また、リモートワークやオンラインミートアップが多くなって刺激が低下しているのが否めない年でもありました。個人的には3月にいく予定だったインド行きがキャンセルになってしまったのが無念です。バンガロールでミートアップを行う予定で、20名を超える方たちが参加登録してたのに勿体なかったです。その頃はインドはほとんど広まっておらず、日本が避けられている状態だったのも、今に思えば遠い過去のようです。

うまくいけば2021年春頃にワクチン接種が開始しますが、副作用や輸入の問題もあって広く行き渡るのにはまだまだ時間がかかるでしょう。少なくとも2020年中に去年のようにリアルイベントを開くのは難しいと言わざるを得ません。そんな中でいかに情報を広め、開発者を鼓舞して寄り添えるか…2021年もDevRelの真価が問われることでしょう。


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