エヴァンジェリストが慎むべき行動

エヴァンジェリストが慎むべき行動

最近、コミュニティ界隈で炎上があったり、あるサービスの信頼性がエヴァンジェリストの行動によって毀損されたりと言った話題を聞くことがあります。そこでエヴァンジェリストと名乗っているような人たちは行わない方が良い行動についてピックアップします。

他社、他者を貶める行為

エヴァンジェリズムは相手の宗派を変えさせる行為に近いことがあります。元々A社のクラウドを使っている会社があり、それを自社に乗り換えてもらおうと思った時に「A社のクラウドはここが問題です。使わない方が良い」といった発言を聞いたらどんな思いをするでしょうか。多くの場合、自分たちが信頼しているサービスを毀損されたことに嫌な思いをするのではないでしょうか。

自分たちのサービスがどれだけ凄いのか、優れているのかを喧伝するのは良いですが、他社と比較するのはあまりお勧めしません。そういった情報は探せばすぐに分かることですし、お互いネガティブな発言が繰り返されるような事態につながります。

脳髄反射的な発言

自分たちのサービスに愛情があると、ネガティブな発言に対してつい反射的に反応してしまいます。しかし多くの場合良い結果にはならず、火に油を注いでしまいます。なるべくならぐっと堪えて時が過ごすのを待つのが最適です。

ただしこれはこれまでの活動やその人の性格などによって結果が異なる傾向があります。コミュニティの信頼を得られているならば、コミュニティが自然と助けてくれることでしょう。

嘘をつく

これは最悪です。しかし、自分たちのプロダクトが採用されるか否かの場面に陥った時につい嘘(とは言えないまでも誇張したり)をついてしまうことがあります。こういった行為は中長期的には信頼を損ねる結果になります。

DevRelにおいて信頼は一番大きな資産になると言えます。直近の目的を達するために中長期的な信頼を失うような行為は慎まなければなりません。

権力をちらつかせる

コミュニティでは全員が同じ立場であるべきです。ファシリテーターやコミュニティのコアメンバーこそ下支えをするべきで、上から目線になるべきではありません。エヴァンジェリストにおいてもコミュニティをコントロールするような発言、行為をしてはいけません。

一度でもそういった行為をするとコミュニティが萎縮してしまったり、自由な発言に束縛を受けるようになります。公共良俗に反する行為を認めるという訳ではありませんが、コミュニティにおいて自由さは最も大事な要素ではないでしょうか。

相手によって態度を変える

相手がエンタープライズであろうがスタートアップやフリーランス、学生であっても同じ態度で臨みましょう。TPOは衣服などに現れるべきで、行動や発言が変わるものであってはいけません。つまり誠実な対応を心がけるのが肝要と言うことです。

表のTwitterでは誠実なのに、チャットになると途端に態度が変わるような人はよくありません。そういったことをやっていると突然チャットを公開されたり、暴露されることになるでしょう。

知識をひけらかす

エヴァンジェリストが他人より製品に関して知識があるのは当たり前です。それを鼻にかけるような発言、行為はしてはいけません。単純な技術力においてもエヴァンジェリストは総じて高い傾向があり、イベント参加者が同じことができないからといって相手を見下してはいけません。


誤った行動による損失は思いの外大きいものです。覆水盆に返らずと言いますが、一度失った信頼を取り戻すのはそうそう簡単なことではありません。そうならないためにも普段から気をつけて行動したいですね。

RSeNCeNE

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