定量化するコツ

定量化するコツ

DevRelはマーケティング施策なので、結果は定量化して見えるようになっている必要があります。勉強会やコミュニティイベント、ハンズオンなどがどう数字につながっているのか分かりづらいのですが、それでもちゃんと数字にしなければ意味のない施策と判断されてもおかしくありません。

そこで定量化する方法について紹介します。

ソーシャルの反応を見る場合

イベント毎に追えるハッシュタグを設けましょう。日付が分かれる場合は良いですが、サービス全体で共通したタグを使っている場合、どこで行われているイベントで共有されたものか分からなくなってしまいます。

そのためにはイベントのタイトルもユニークなものにしておきましょう。そうすればGoogleで検索してブログを探すのも容易になります。

流入元を見る場合

ショートカットURLをユニークなものにしましょう。QRコードを使ってすぐにアクセスできるようにするのも良いでしょう。WebサイトトップのURLを出すだけではWebブラウザに直接打ち込んでアクセスするのと何も変わりません。

フライヤーに書いてあるURLも細かく分けるようになっていると便利です。そうするとどの会場で配ったものかが管理しやすくなります。

クーポンを個別で管理する

ついつい同じクーポンコードで配りたくなるのですが、あえてクーポンを個別に管理することで何枚配ってどれくらい使われたのかが追跡しやすくなります。仕組みとしてはクーポン部分だけシールにして、同じフライヤーにクーポンコードを貼り付けるのが良いでしょう。

名刺を管理する

技術者からすると名刺よりもソーシャルで繋がっている方が良いと思ってしまうのですが、マーケティング上のリードになるかどうかで考えると名刺のが管理しやすくなります。名刺を管理する際にもどのイベントで交わされたものなのかをちゃんとタグ付けしておく必要があります。

メディアを呼ぶ

イベントの内容をメディアで取り上げてもらえると、その宣伝効果はとても大きいです。広告枠に対して数百万払っているとしたら、それ以上の価値が一般記事にはあります。

メディアの人たちは放っておいて勝手に来てくれる訳ではありません。自分たちから声をかけないと無理でしょう。そのためには彼らにとって何がメリットになるか、ちゃんと示した上で声をかける必要があります。また、必要があればイベントのレポートまで自分たちで書いた上で(宣伝色を消して)掲載させて欲しいと依頼するのも手です。

アンケートを取る

大抵のセミナーなどではアンケートを取るのが一般的ですが、この内容が大きな問題です。大抵「聞いてどうするの」という設問ばかりです。そうではなく、もっと自分たちが必要としている情報だけに絞り込むべきです。

また、よくあるのが最後に一番重い設問(自由記入系)を持ってきますが、これは無視されがちです。アンケートに答えて疲れたところに重い設問ではよくありません。序盤や中間で、テンポ良く答えたタイミングで行うのが良いでしょう。


この辺りの設計をする場合にはまず最終的な結果として「こういうデータが欲しい」という観点からはじめる必要があります。もちろんただ欲しがるだけでなく、意味がある欲求からはじまっている必要があります。そして、その結果を見るために必要なデータは何かを考えていきます。データを取る方から考えてはいけません。

ついつい闇雲に名刺を集めたりアンケートを取ったりしてしまいがちですが、なぜそれを必要としているかについて考えるべきです。

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