オンラインイベントに関する書籍を出版します!

オンラインイベントに関する書籍を出版します!

昨年(2019年)のDevRel Q&Aに引き続き、2020年もDevRelに関する書籍が出版されます!

今回はこの書籍出版に関する裏話を共有します。

スケジュール

もともと、この本は技術書典9で頒布するために執筆開始しました。技術書典9が7月10日に発表されたことから端を発します。

7月12日に専用のチャットチャンネルを作成しました。ちなみに技術書典9は9月12日開催です。つまり2ヶ月間しか猶予はありません。

ネタは決まって、章立てもできていたのですが、7月29日時点でほぼ何も動いていません。言い訳をすると、7月はDevRelCon Earth 2020というオンラインカンファレンスがあり、そちらにマンパワーを取られていました。それも29日になって、そろそろ動き出せそうになってきたかなというタイミングです。

8月2日に技術書典9へ申し込みました。審査が通ったのは8月10日で、約1週間審査にかかっていたようです。

そこからレギュレーションを決めて、執筆を開始しました。今期はTextLintを利用し、日本語のチェックを行っています。締め切りは8月末としていたので、約20日間といったところです。

30日ごろから一気に執筆が進んでいったのですが、最終的に完了したのは9月10日でした。9月10日までに見本誌を提出して審査を受けないと9月12日のイベント開始時に頒布開始できないという問題があり、なんとか間に合いました。とはいえ、いくつかの修正ポイントも残っていたのですが…。

ちなみにこちらが元の表紙です。

イベント当日

技術書典9では売れる度にメールが送られてくるしくみになっていました。後は売り上げ管理で数字を確認できるので、定期的にメッセージを送っていました。やはり売れるとうれしいもので、執筆者どうしでなるべく早く情報共有したいと考えていました。

座談会設定

さらに頒布数を伸ばすべく、急遽執筆記念イベントを設定しました。

こういったイベントをさくっと行えるのもオンラインのよさと言えるでしょう。動画を残すのも簡単で、アーカイブとしてすぐに使えます。

技術書典9の結果

頒布数は公開しませんが、予定の冊数は無事達成できました。初のオンライン開催とあって、心配ごともいろいろあったのですが、数多く買っていただけてよかったです。

商業出版のお話

そして技術書典9が終了した1週間後くらいにインプレスR&Dの山城さんより、商業出版のお声がけをいただきました。これが10月3日です。

加筆修正

オンラインでのイベント、会議ツールは百花繚乱ともいうべき状態です。新しいツールが続々と登場し、既存ツールのバージョンアップも激しかった年でした。そんな中とあって、オンラインイベント本もすでに加筆修正ポイントがいくつもありました。この修正は10月末までを目処に行われました。

表紙のデザイン

表紙のデザインは湊川さんが行っています。山城さんから湊川さんにお声がけがいったのは10月13日ごろだったようです。DevRelのキャラクタであるDevくん、Relちゃんを使う形でデザインが進んでいきました。さらに表紙にある著者の似顔絵はアイコンしてもらっています。私のものは現在TwitterとFacebookアイコンになっています。湊川さん++!

出版に向けて

加筆修正が10月末で終わり、その後細かな修正が11月16日ごろまで行われました。そして11月20日に発売日が12月14日と決定しました。

金額の確定

今回はスクリーンショットが多く、Webサイトによってはダークモードのものもあり、モノクロの印刷ではきちんと見えない可能性がありました。そのためカラー版のみの販売とし、電子版は2,000円、紙版は2,500円となっています。モノクロの場合はそこから一定額減らせるようです。

予約開始

そして12月4日にオンラインで書籍情報が公開され、Amazonなどでも予約開始できるようになりました。10月3日にお声がけいただいて、そこから2ヵ月で出版されたことになります。このスピード感はオンデマンド印刷だからこそといえそうです。

絶賛予約中なので、ぜひお願いします!

書籍について

商業出版されたDevRelの書籍はこれで3冊目になります。

いずれの書籍にも関わっているのですが、やはりコミュニティで書いた書籍はみんなの知恵と工夫、熱量がこもっているので感慨深いものがあります。ぜひ手にとってご覧ください(電子版もあります)。

後は個人的に書いた本もあります。

次の予定について

技術書典9が終わって間もないですが、実はすでに技術書典10が予定されています(10月26日より)。もちろんDevRel Meetupで参加登録済みです。次回は以前に書いた英語で広がる開発者のキャリアを新たなメンバーとコンテンツで書き直します。実を言うと、前回の技術書典9で一番売れた本がこの英語本だったのです。英語やキャリアの話は注目されていることが分かっていますし、DevRelにおいてグローバルな活動は重視したいという考えがあります。そこで、再度英語×開発者×キャリアというテーマで書籍を書きます。

こちらも商業出版につながるとよいな、と願っています。

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