コミュニティが成長するためにはイベントのアウトプットが欠かせません。アウトプットされることで、まだコミュニティに参加したことのない人たちに情報が伝わり、次回彼らが参加したいと思うでしょう。さらにその彼らがアウトプットしてくれることで、別tな誰かに情報が伝わっていきます。
アウトプットの種類は幾つかありますが、イベント中のアウトプットと言えばTwitterになるでしょう。今回はイベントにおいてツイートを増やすためのアイディアを紹介します。
司会の役割は滞りない進行はもちろんのこと、スピーカーとオーディエンス、双方が楽しかったと思ってもらうことが大事です。コミュニティはセミナーのように話す人と聞く人が分かれる訳ではありません。相互コミュニケーションが必須です。
そしてツイートが行われるのは聴衆の心が揺さぶられた時です。つまり感情の動き(喜怒哀楽)が大事です。特に喜楽が揺さぶられるように、会場を盛り上げなければなりません。
イベントがはじまる前、開場してから手持ち無沙汰に待ち続けている人は大勢います。そうした人たちにツイートを促しましょう。ハッシュタグはプロジェクターで映しておくのが大事です。
後○分で開始します。皆さん、時間までツイートしながらお待ちください。
といったアナウンスをしたりします。最近あるカフェ風など見栄えの良い会場の場合は、次のようにアナウンスしても良いでしょう。対象はTwitterに限らないので、あくまでもソーシャルとしています。
本日の会場はかなりソーシャル映えします。まだお時間ありますので、ぜひ写真をとってソーシャルにアップロードしてください。その際のハッシュタグは○です。
イベントが開始した際にもハッシュタグをアナウンスします。DevRel Meetup in Tokyoの場合、次のようなアナウンスをしています。
皆さんには大事なお仕事があります。皆さん、スマホはお持ちですよね。スマホを持っている方であれば、大抵ソーシャルアカウントはお持ちですよね。ここまで言えば何か分かりますよね、皆さん大人ですし。日本人は空気が読める方が多いので。 ということで、ぜひ皆さんツイートをお願いします。といって何もツイートして良いか分からない方のためにテンプレートを用意してあります。でもこのままツイートしないでくださいね、ステマだと思われてしまうので。
テンプレートなどの流れは冗談ですが、こんな感じでツイートされます。
テンションが高くて1スライド毎に拍手喝采やで…👏 #devReljp #devRel pic.twitter.com/6wiVodAOwO
— あいかちゃん (@aicayamazaki) June 7, 2018
#devrel meetup in tokyo にきたよ!#devreljp
— 横道彰 (@akirayok) December 5, 2018
テンプレどーりにw pic.twitter.com/NKYiiNXsHf
一番最初のアウトプットは誰もが敷居を高く感じるものです。それを乗り越えさえるために、何でも良いからまずツイートしてもらうのが大事です。
日本人はシャイで、セッション後の質問がなかなか集まらなかったりします。そこで「何か質問があったらツイートしておいてください。セッション後、質疑応答に使いたいと思います」と連絡しておきます。
セッションとセッションの合間、休憩時間は絶好のツイートタイムです。
○さん、ありがとうございました。では次のセッションに移りますが、皆さん!今が絶好のツイートタイムです。登壇者は皆さんからの反応が欲しいと思うものです。ぜひ感想をツイートしてください。
では5分の休憩に入ります。休憩中はトイレにいったり飲み物を買ったり、ツイートしたりツイートしたりツイートしたりしていてください。ハッシュタグはこちらにもある通り、○です。
情に訴える作戦です。
ハッシュタグは○とお伝えしているのですが、本日ここまでを見る限りとてもツイートが少ないです。私たちのコミュニティは皆さんのツイートに支えられて運営しています。ぜひぜひツイートをお願いします。また、○というハッシュタグで今日のイベントの様子を振り返ることができますので、ぜひご覧ください。
本日のイベントいかがだったでしょうか。楽しかった、ためになったという方はぜひハッシュタグ○でツイートをお願いします。運営メンバー、皆さんのツイートを一つ残らずチェックしています。不手際や改善点でも結構です、ぜひぜひ面と向かって言いづらいことでも発信をお願いします。
プロジェクターが二台ある環境の場合、片方でツイート実況を流すというテクニックが有効です。ツイートされている様が可視化されると、自分もツイートしてみようという気分になります。ただし、これは恵まれた環境なので毎回常にできるとは限りません。
ツイートを人任せにしてはいけません。運営メンバーこそ積極的にツイートし、ツイートしても良いんだという空気を作らなければなりません。ハッシュタグを見た時に盛り上がっている感を出せば「この流れなら言える」雰囲気を作れます。
拡散力を目当てにするならば、Twitterをよく使う人たちを優先的に呼ぶべきでしょう。特にコミュニティ立ち上げ期など、拡散力が重視される時には抽選制にし、Twitterrフォロワー数の多い人を選ぶという方法があります。ツイートしてくれるだろうという期待があるからです。
ツイートされやすいセッション、されづらいセッションがあります。ツイートは感情の揺さぶりによって起こされます。「ためになる」「面白い」「腹が立つ」「共感する」など感情が揺さぶれる時にツイートしたいという気になります。逆に聞いていて退屈な、無味乾燥な内容ではツイートしてもらうのは難しいでしょう。また、内容がハイレベル過ぎる場合も、その意味を解釈するだけで疲弊してしまいます。これはオーディエンスレベルの設定が問題となるでしょう。
詰め込みすぎるセッションも、その内容を消化するだけで精一杯になってしまってツイートする余裕がありません。スライドの中で訴えることは多くて3つまでのポイントに絞る、ゆっくり喋るなどの工夫をしましょう。
コミュニティのイベントにおいてツイート数が少ないのは残念でなりません。盛り上がったイベントであれば、運営もまたイベントをやろうという気持ちにもなるでしょう。ツイートがなかったら、誰も楽しくなかったのかなと思ってしまうはずです。
ツイート数はイベントの成否を決めるバロメータとして重要だと考えています。特に日本のようにTwitterアカウント保有率の高い市場においてはそうでしょう。ツイート数を増やすためには司会と運営メンバーの積極的な働きかけが大事になるでしょう。
MOONGIFTでは開発者コミュニティの育成を承っています。アウトプットが増えないなどコミュニティ運営でお悩みの場合はお気軽にお問い合わせください。
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