「DevRelって何ですか」と聞かれた時、これまでは「外部の開発者に自社製品を広めるためのマーケティング施策です」といった言い方をしてきました。これは私がDevRelを開始した2015年から変わっていません。この定義は間違ってはいないのですが、4年経って徐々に認知度が増すにつれて、解釈が拡大されるようになってきました。
これからDevRelをはじめていこうと考えているサービスにおいてコンテンツマーケティングはとても重要です。最初にエバンジェリストやアドボケイトを立てて活動を行った場合、人的コストが大きくて一年持たずに断念するというケースはよく聞きます。エバンジェリストの存在はDevRelにおいて大事な要件ですが、最初の下地もない状態でいきなり活動しようと思っても費用対効果が見合わないかも知れません。
DevRelは開発者向けのマーケティング活動になります。マーケティングということは、自社製品に関する情報を正しいターゲットに正しく届ける必要があります(製品自体を届けるのはセールス)。そのために戦略を立てて、適切にマーケティングを行います。
DevRelCon Londonは2015年から毎年行われているDeveloper Relationsに関するカンファレンスになります。個人的には2015年から参加しており、どんどん規模が大きくなっていくのに圧倒されている思い出深いカンファレンスでもあります。2015年は70名くらいの規模で、小さな部屋にプラスチックの椅子が並べてあるだけでしたが、たった4年で300名以上入るホールを使う規模になっています。
前回のDeveloper Marketingのススメ の続きです。前回は開発者向けサービスを広める上で大事になる「デベロッパーボイス」について紹介しました。もしあなたがWebサービスをリリースしたとして、開発者が勝手にメッセージを書いてくれる訳ではありません。そのためには必要な要素が幾つかあります。今回はそれらの要素について紹介します。
DevRel(Developer Relations)は開発者向けにサービスを提供している企業に限らず、開発者を雇用する場合やシステム開発を行っている企業であっても大事な施策になります。開発者との信頼関係は社内外を問わず、重視すべきものでしょう。
DevRelConは現在、世界4カ国で行われています。イギリス(ロンドン)がオリジナルで、アメリカ(サンフランシスコ)、日本(東京)そして中国です。昨年は北京で、今年は蘇州で行われました。蘇州は日本語だとソシューですが、英語ではSuzho(スージョー)と言います。あまりに違いすぎてよく間違えました。蘇州は上海から車で約3時間くらいの場所にあります。上海空港から地下鉄(またはリニアモーターカー + 地下鉄)で上海駅まで移動して、そこから新幹線で蘇州までいく方法もあります。
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